前回に引き続いて 、備忘録。



基本②の「相手の手足を出来るだけ自分の身体の“近く”に把持する」(相手に近づく)
ということに関して。


これはストレッチに限らず、私がやっている手技療術やマッサージなども共通のテクニックだが、手先だけで相手の身体を動かしたり圧したりするのではなく、
最終的にコンタクトするのは手だったとしても、あくまで自分の身体で力を加えていく、ということである。


文章のみでは分かりにくい話になるが、
まず、手先だけでやっていると相手に掛かる力が一定しない。
何よりも手先だけでは大きな力を掛けられないし、数人こなしただけでヘトヘトになる。
効果の面からも、自分の身体を守る点からも、
自分の「中心軸」で常にコントロールする意識が大切である。


余談ではあるが、サッカーの一流選手では、
ボールを扱う「場所・距離」が違う。
常に自分の中心近くで扱うので、
相手から奪われることも少ないし、スピーディーにボールをコントロールできる。


相撲の押しでも手先で押す力士はいない。
必ず「脇」を締めて、手は身体の力を伝えるジョイントに過ぎない。
だからこそ大きな力を相手にぶつけられるのである。


とはいうものの、これは口で言うほど易しいことではなく、
やはり意識を持った稽古が必要である。
動きとしては、日本古来の礼法や所作に非常に近い。


己の効率的な身体の動かし方が、
効率よく相手方に力を伝える事になることを銘記すべきであろう。


このあたりが「見た目の形を真似るだけでは効果が少ない」の所以である。