先月からパートナー(ペア)ストレッチの指導コースを担当しているが
その際に受講者の皆さんにお伝えした“基本”を、
自分の備忘録も兼ねて書いておきたい。
(長くなりそうなので、数回に分けます)


パートナーストレッチに限らない事も含まれるが、

①筋の「起始」と「停止」を離すことがストレッチ、と心得る。
②相手の手足を出来るだけ自分の身体の“近く”に把持する。(相手に近づく)
③相手に力を掛ける際、自分の“体”でおこなう。(手だけでやらない)
④相手の手足を持つ際、出来るだけ“2点支持”でおこなう。
⑤以上も含め、常に「いかに楽をして出来るか?」を考える。


あくまでも全体を通しての基本なので、
細かい点を挙げたらもっとあるが、私が考える重要点はこんな感じ。


最初の「筋の起始と停止を離すことがストレッチ」というのは、当たり前と言えば当たり前。
だが、それなりに勉強している人でもその辺りの認識が弱い場合が多い。
いや、知識としては当然あるが、具体的な動きの中でイメージを出来るには慣れが必要、という事だ。


こういう仕事に精通していない人の為に一応解説するが、
「起始」と「停止」とは、筋が骨に付いている場所をあらわす言葉。
ゴムを両手に持って伸ばすとして、片方が起始でもう一方が停止。
身体の中心に近い方が起始となる。


つまりストレッチとは、
「起始と停止のどちらかを固定して、他方を遠ざける」か、
「起始と停止の両方を動かして互いを遠ざける」
の2種しかない。
ところが意外に、やっていると手を当てている場所ばかりが気になって、
筋の状況のイメージングがなかなか出来ないものなのである。
(手が触れている箇所ばかりに意識が行く、というのはレジスタンストレーニングも同様。)


まず大事な事は、
自分が「どこを止めて、どこを離そうとしているのか?」を常にイメージすることと、
それが出来たら「一方を止めるためにどのような手段を使うのか?」を意識する事である。
手で押さえるもよし、荷重をかけて動かないようにするもよし。


もちろん、全ての技法には「解剖学」の履修が欠かせないことは言うまでもないが、
詳細まで完璧でなくとも、付着している骨の部位の映像が「イメージ化」出来ていれば良い。
穴が開くほど、解剖の本と骨格模型とのにらめっこが必須であろう。