今日は夕方から明治スキー部の指導に。
一応トレーニング場もあるが、
トタン屋根で今日の暑さでとんでもない状態になっているので(軽く40度以上!)、
室内の和室にて。
妙な画柄でスイマセン。
コンバインドと純ジャンプの選手の二人。
写真はボールの上で座るトレーニング。
ここから膝立て位になったり左右に揺れたりしていく。
その他、数種類。
選手にも説明したのだが、
「座れるようになる」ことが目的ではない。
世間でもそこが勘違いされていることが多い。
大事なことは、
「体表を固めずに、安定せずに微妙なバランスをとること」である。
バランスとは「安定」することではなく、
自分の重心軸の位置を認識し、不安定のすぐ隣りにある「プチ安定」を探すことである。
固めてバランスがとれたとしても、
動きながらパフォーマンスを発揮しなければならないアスリートには、ほとんど意味はない。
選手からもよくある質問で、
「ボールを使ってトレーニングをしたい」
「チューブトレーニングをした方が良いと言われたんだけど」
などがある。
これは、指導者レベルでも多い質問だ。
だが、道具を中心とした「方法論ありき」の考え方は本末転倒である、と言わざるを得ない。
まずは「どのように身体を使いたくて、どのような能力が必要で、
そのためにはどの方法がベストで、それにはこの用具を使うのが効率が良い」
となるのが論理的に考えて真っ当な流れである。
顧客獲得の為に、飽きさせないように、
まずは新しい「方法論ありき」で考えなければならない「フィットネスクラブ」のような場ならば仕方がないが、
トレーナーは常に「目的は何か?そのためにそれがベストか?」
の思考で臨むべきであると、私は考える。
そこを伝えるのが、トレーナーの最も主たる仕事なのだ。
繰り返し、繰り返し。
地道に、地道に。
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