今日、トレーニングマシンのサプライヤー(製造・販売)企業の管理職の方と話をする機会があった。
トレーニング機器は様々な種類があるが、
その多くは「ウェイトトレーニング」のマシンで、
欧米製品が中心で、以前には日本製品も多くあったが、
採算が取れ難いこともあって、今では日本で製造しているメーカーも少なくなった。
需要は高齢化の波もあり、リハビリやケアセンターなどの新たなステージも増えつつあるものの、
やはり中心はフィットネスクラブになる。
企業や学生のスポーツチームの需要もあるが、
廃部・統合の渦巻く昨今、そちらの需要は全体のボリュームからすると、かなり小さい。
フィットネスクラブも、一見見ると市場が拡大しているようにも見えるが、
閉鎖・倒産も多く、それらが他のフィットネスクラブに取って代わっている現状も多く、
純増数はたいして多くなく、トレーニングマシンサプライヤー側としては、
それほど市場が拡大しているとは言い難い現状である。
そんな中で最近、サプライヤー側は更なる「値引き」を迫られている現状がある。
元々、欧米製品が強いこの市場で、
円高の状況もあり、価格的にも国産製品は苦戦を強いられている。
それで、フィットネスクラブ側は、強気に値引きを迫るのである。
まあ、これは経済の論理から言って仕方が無いことだが、
サプライヤーによっては、むしろ「赤字」で販売しているところも多く、
売れば売るほど損をする、という状況も多くある。
もちろん、「企業努力の不足」ということもあるのだろうが、
現状を聞くと、本当に大変だ。
一昔前は、本当にひどいものはひどいトレーニングマシンもあったが、
現在では、余程のことが無い限り、「ひどい商品」にお目にかかることは無くなった。
特にウェイトトレーニングのマシンにおいては、基本的に「重量を挙げて、降ろす」
という機能があれば良いわけで、
メーカーによって、著しい差はなくなって来ている。
要は、購入するクラブ側も、
「安くて、まあそこそこ見栄えが良ければ」ということにもなり、
機能で選ぶ、という部分は減ってきている。
また、クラブに入会しようとしている予備軍も含め、
エンドユーザーも「あのトレーニングマシンがあるから」という観点でクラブを選ぶ事は(人は」少ない。
(ほとんどいない、と言って良いだろう)
つまり「機能」で勝負できる部分が、かなり少ないのだ。
そこで、かなり無謀な値引き要求にも応じざるを得ない現状がある。
私、個人的には、「おいおい、そんなにサプライヤーをいじめなくても…」
とも思うが、安価で機能も変わらない商品がある以上、
仕方がない面もある。
自分だって、「ティッシュ」なんて5箱で300円を切るものを探して買っているし…
「○○社のティッシュじゃないと」なんて、こだわりは全く無い。
もちろん、肌触りにこだわりがある人はいるだろうが、
一般民衆のレベルでは、大多数が「安い」で選んでいるだろう。
トレーニングマシンも、ほぼ同様の位置付けなのである。
サプライヤーも、海外に製造拠点を移して、なんてユニクロみたいなことをやれば良いのかも知れないが、
ユニクロほどの品数がでる商品でもない。
対策も八方塞りなのだと思う。
「機能」「商品力」の差別化で勝負できない商売は、
本当に大変だと思う。
視点を変えるしかないのでしょうな。
実は、当の「フィットネスクラブ」も同様の状況になりつつある。
まさに「コンビニ」と同じで、「安い・近い」が重要なのだ。
ただし、近隣に同業が乱立した時に「商品力」が勝負の分かれ目になることはある。
「セブンイレブン」が強いのは、まさにそこだろう。
おにぎりや弁当を、他社と食べ比べてみれば、よく分かるはずだ。
好みはあるかも知れないが、味が圧倒的に違う。
でも、セブンが遠くにあったら、
近くの他のコンビニで済ます人もいるかも知れない。
いやあ、商売・ビジネスは難しい。
そんな中で今年もヘルスフィットネスジャパン2005が来週開催される。
トレーニング機器・健康増進機器関連の国内最大のコンベンションである。
ご興味のある方は、是非。
会場でお会いしましょう。
でも、私を見かけても、決してモノをぶつけないようにお願いします。