私も今は自営業者だが、以前は会社員をやった経験もあり、
転職もしたことがある。
(正確には“転職”ではなく“転社”
トレーナー職からは離れたことはない)
友人や後輩にも転職した者も多く、今でも転職のアドバイスを求められることも多い。
月に一人は相談を受ける。
さしづめ「転職アドバイザー」である。
(自称)
そこで重要になるのが、その転職によって自分は何を得たいのか?である。
得てして、今の会社に単に「不満」があるだけの転職は、
自分が知る限り、あまり成功しているケースは少ないようだ。
例えば、純粋に収入を増やしたい場合。
これは至極当たり前の事なのだが、
楽して稼げる仕事はない。
当然、そこにはつらさが伴うわけだが、
その「つらさ」も精神的なものか、肉体的なものか、あるいはその両方か、
事前に全ては分からなくても、自分の中での「シュミレーション」が必要だ。
まずここを怠る人がかなり多い。
ただし、「稼ぐ」と言っても、
どの業界も浮き沈みは激しいワケで。
やはり出来るならば、
その会社に転職することによって、己に固有の「スキル」が見に付けられるかどうかの視点を持つべきであろう。
皆が自分で会社を作って独立するわけではないが、
独立出来るぐらいの力量があれば、
勤め先には到底困らない。
会社に勤める以上「稼ぎ」は重要だが、
会社からもらえるのは「金」だけではない。
家族がいれば、目先の稼ぎが最重要なのは分かるが…
会社は「使われる」ものではなく「使うもの」でもある。
また逆に、「会社が何をしてくれるか」ではなく、
「自分は会社に何が出来るのか」の意識が大切なのだ。
これはスポーツ選手にも言えること。
この意識があるアスリートは、引退した後でも、方々から誰かが色々な話を持って来てくれるもの。
話がやや飛んだが、
10年20年先とは言わないまでも、
せめて5年先にはどうなっていたいのか?ぐらいのプランは描けていないと、実のある転職は難しそうだ。
あまり現実味のないノー天気なことを言うつもりも無いが、
「ずっと会社にいる」と言う、多くの人にとって当たり前の意識を変えてみても良いとは思うが。
どんな事でも同様だが、「当たり前」をまず否定したり、
「当たり前」を一度ゼロベースにして、考えてみると、
思いの外、視界が開けるものなのだ。
理想論なんでしょうが。
「会社から何とかしてもらおう」ばかり考えてると、
些細な事でも不満に感じ、
結局自分に何もプラスにならないことが多い。