先日のエントリーで、サッカー素人の私が、人のblogからサッカーのシステムについて書いてみた。
そんな中、先日あるTV番組(名前忘れちゃいました。)で、
イラク戦からバーレーン戦までの間で交わされた、
選手とジーコ監督のやり取りや、宮本主将の行動について
ドキュメント調に描いていた。
イラク戦で4バックシステムでうまく機能しなかったチームを憂いて、
試合が終わった夜、宮本主将は全選手の部屋を一人一人訪れ、
皆の意見をヒヤリングして歩いたらしいのだ。
そこで出た結論は、「3バックでやりたい」というものだったそうだ。
それを選手の総意として、ジーコ監督に直接進言した、との事だった。
その話を聞いて、
宮本選手の深い苦悩と、主将の重責を感じると共に、
宮本主将の素晴らしさに感動してしまった。
(ちょっと涙しちゃいました)
そうしたら、今週号のヨミウリウィークリーに
スポーツジャーナリストの後藤健生氏がこの事について記事を書いていた。
要約すると、
本来コミュニケーションは監督の方から歩み寄って行うもの。
選手である宮本主将が、試合後の夜に疲れた身体を引き摺って、
各選手の部屋を廻りヒヤリングする、というのは本末転倒である。
という主旨であった。
確かに、そう思う。
だが、結果として、
宮本選手が各選手とじっくり話し合い、
そこで選手としての結論を導き出した事で、
選手間の結束力と、自分達で結論を出した以上、後戻りは出来ない、
という、ある種の「覚悟」を生み出したという側面もあるような気がする。
そういう意味では、確かに「コミュニケーションは監督から」
というのが本筋だとは思うが、
結果としてはジーコから命ぜられるより、実りは多かったのではないかとも思える。
宮本主将は大変だったろうが。
もし、ジーコ監督がここまでの副産物まで読んで、
敢えて自分から先に動かなかった、としたら、
何とも素晴らしい名伯楽だが…
どうでしょう…
ま、いずれにしろ、
残りのW杯予選、是非頑張って欲しいものだ。
ジーコ監督。動くべき時は動いて下さいよ。
その判断だけは、的確にお願いしまっせ。