yahoo!スポーツ - ニュース - デイリースポーツ「辰吉売り込み“試合組んで”」



前WBC世界バンタム級王者で事実上の引退勧告を受けている辰吉丈一郎(34)=大阪帝拳=が世界屈指のプロモーター、帝拳ジムの本田明彦会長に強烈な売り込みをかけた。
 日本タイトル戦のゲスト解説のため会場を訪れたが、同級王者ウィラポンのマッチメークを担っている本田会長を見つけると「しっかり練習してるから、ウィラポンと組んでくださいよ」と、リングサイド最前列に陣取り、交渉すること30分以上。さすがに、本田会長はうんざり顔で「お前の体が心配なんだよ」とやんわり断っていた。




確かに辰吉選手は一時代を築いたボクサーである事は間違いないが、
練習を見たわけではないが、恐らく世界レベルにはあるとは到底思えない。
もう数年前になるが、試合を見た時でさえ、
かなりの衰えが見える動き。パンチ。
その頃から実戦から遠ざかっている上、年齢も重ねている。
本田会長の言うように、体が心配だ。

 



しかし、アスリートで最も難しいのは「引き際」である。
チーム種目ならば、チームから必要とされず「契約せず」と言われればおしまい。
本人で見切りを付けなくとも、最後はどこかで必然的に終わりがやってくる。
しかし個人競技は…




これがアマチュアなら、個人競技については「引退勧告」がある。
この場合、個人の力量や年齢に関係なく、
チーム事情、いわゆる「親会社の方針・経営状況」などで決まる事が多いので、
ある意味、“あきらめ”がつきやすい。

 



辰吉選手。
復活して欲しいのはやまやまだが、現実的には無理だと思う。
アスリートとしての気持ちは分かるが、
そろそろけじめを付ける時ではないか?



もし、それでも本当にやりたいなら、
アメリカに行くしかない。

 


完全燃焼するというのは、事の外、難しいものだ。