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「ニート」再集計したら85万人

 内閣府は二十二日、十五歳から三十四歳のうち、就職の意思がない人と意思があっても求職活動をしていない人を合わせた「ニート」と呼ばれる若者が約八十五万人に上るとの調査結果を発表した。調査は若者の就職を支援する対策づくりに生かすのが目的で、総務省が平成十四年に実施した就業構造基本調査のデータを基に再集計した。九年に同省が行った調査データと比較すると、ニートは約十三万人増加した。
 厚生労働省が昨年九月に発表した労働経済白書は十五年のニートを約五十二万人と試算したが、家事手伝いを含んでいない。内閣府は家事手伝いに相当数の若年無業者が含まれるとみて、今回の調査では加えた。
 一方、内閣府が設置した「若者の包括的な自立支援方策に関する検討会」(座長・宮本みち子千葉大教授)は同日、ニートなど若年無業者への対策として、相談に応じたり、ハローワークと連携する支援策を盛り込んだ試案を発表した。検討会は内閣府に六月、政策提言する。
(産経新聞)





「ニート」が85万人とは…。
就労しない、って事は税金も払えないだろうし、
当然、公的医療保険も実際には入ってないだろうし。
こういう人が増え続けたら、日本はどうなるんだろうか。


私はニートの実態も詳しくは知らないし、調べてもいないが、
現実的には「働かなくても喰える」環境があるから、「ニート」が存在出来得るのは間違いない。
働かないには、働かないなりの理由(正当か否かは別にして)が存在するのだろうが、
人間、絶対に食わなければならないので、
食い扶ちを誰かが負担していることになる。
当然、ほとんどは「親」だろう。


もし親兄弟がいなかったら、絶対に「ニート」だなんて言ってられないし、
最悪、犯罪に手を染める輩も発生してしまうかも知れないが、
どうにかして「食う」手段を自分で見つけるはずである。
だから、きっと「ニート」になる人は、ある種の“計算”をしているのだろう。
意識的か無意識的かは別にして。


引き篭もりも同様であろう。
もちろん、精神を病んでそのような状態に陥る事も多いと聞くし、
それを批判するつもりは毛頭無いが、
例えば自分の子供の頃などは貧しくて貧しくて、
当然自分の部屋など無いから、引き篭ろうにも引き篭もる部屋が無かった。
それに現在のようにパソコンなどは無いから、
引き篭もったら完全に外界からはシャットアウトされる。
恐らく引き篭もる人の多くも、きっと自分の家庭環境などを計算して、
引き篭もるという行動に及ぶのだろう。
当たり前の事だが、
食事も排泄も出来なければ、人間は死んでいくだけなのだから。


当然、だからと言って「甘ったれ」と簡単に片付けられない問題である事は確か。
「ニート」で、且つ「引き篭もり」の人にターゲットを絞って、
パソコンとネットを使って仕事を斡旋する仕事紹介業、なんて考え出したら
これからの時代は結構ヒット産業になったりして。
85万人の中には、多少は就労意欲のある人もいるのではないか?
一人で他人と関わらず黙々と出来る仕事なら、“やりたい”という人間もいるだろう。
「普通に働け!」と説得するのが確かに真っ当だし正論だが、
それが効くくらいなら、この人数にはなっていないはず。
だったら「こうあるべき」ではなく、「どうだったら働ける?」と聞いてやり、
それに合わせた状況をある程度セッティングした方が現実的だろう。
「出来ないものを出来るようにする」という考えもあろうが、
「出来る形にこちらが形態を変えてやる」方が現実的には早い気がする。


こういうのって、不謹慎でしょうか。