今日は結構しんどかった。
普段はあまり疲れを感じないが、6月は休みがほとんど無かった為、さすがに少々こたえた。
特にここ3週間、いわゆる「完オフ」はゼロ。
さすがに年だしねぇ。


明日は明治大のスキー部の指導に行くので、あまり夜更かしは出来ない。(もう十分遅いけど)
本当は書きたいことが沢山あるのだが、今日の患者さんを診ていて、改めて感じた事を簡潔に。


以前に書いた健康のメカニズムの基本という記事に関連する話である。



今日診た患者さんが、この時期に風邪をひいた。梅雨時の蒸し暑い時期だから養生するのが難しく、なかなか治り難い。おまけにこの方(むしろ皆さんも同じだと思うが)、治りたい一心でひたすら食事をいつも以上にしっかり食べていた。「治す為には栄養をしっかり摂らないと」との考えからだ。


しかし我々のような東洋系医療従事者からすると、この対処法は間違いだ。前記の記事でも書いたが、健康のメカニズムの基本は「配分・循環・質」だ。これは特に血液の事と考えていただいて良い。


風邪をひき、当然体が通常状態より弱っている時に、「栄養が必要」と言って食事をしっかり摂っていれば内臓はどうなるだろうか?胃に余計負担が掛かるのは当然だ。体を元の状態に戻すには、様々な臓器にいつも以上に血液が必要になる。特に外界からの雑菌やウィルスなどに対処をし免疫を司る「肝臓」がその代表だ。その肝臓に血液を送りたいのに、胃に多く血液供給されていたら、本来必要な優先順位からすると本末転倒ということになってしまうのである。


動物を例に取ろう。犬や猫が体調不良の時にどのように過ごしているか見た事があるだろうか?そういう時の動物は、まず食べ物をほとんど口にしない。そしてひたすら横になっているのである。これは必要な箇所に血液を供給すべく、優先順位の低い箇所へ血液が集まるのを避ける為である。そしてひたすら横になるのは、重力抵抗を関与させないよう、全身に血液が行き渡りやすいような姿勢をとっているのである。対処法としては完璧である。


実は、風邪をひいて、「栄養摂らなきゃ!」と言ってバカバカ食べるのは、人間ぐらいのものである。
もちろん「食べるな」と言ってるのではない。普段以上に食べる事は無く、むしろ普段の5割以下で十分。私などは水分と、軟らかいものをごく少量だけで過ごす。特に私は自営業なので、仕事に穴を空ける訳にはいかない。これでピンチを何度も乗り切ってきた。


確かに「栄養」は必要だ。だがそれは胃に余計な血液を回さなければならない程、新たに外から摂取するよりも、むしろ体内の循環を邪魔せずにしてやる事の方が大事なのだ。


もちろん今流行のサプリメントも否定は一切しないが、まずは動物に養生法を学びたいものだ。