この類いのテーマはこちらのblogの主旨には反するのだが、
つい、思わず…。
ま、少しは許してくらさい。



今さら、ではあるが、
世間を賑わしている、日本TVの番組での
アイドル窃盗発言。
言わずと知れた、「あびる優」さんである。

話題になってから、「どんな内容だったのかな」と気になり、
ネットにあるだろうと見ていたら、偶然発見。
私と同じように、取り敢えず見てみたい人、
ど~ぞ。


あびる優窃盗事件発言動画


この「カミングダウト」という番組、
積極的に見た事は無いが、
偶然目にした事が何回かあった。
映像を見ていて思ったのは、司会の谷原章介さんの顔。
心なしか、不安そうな表情。
もしかしたら、彼は内心「まずいんじゃないか」と思っていたのかも知れない。


この問題は多くの人が語っているので、
事件そのものについて意見をとやかく述べようとは思わない。
あびる優さんについても、特に興味も無いし、
彼女の人生なので、好きに生きれば良い。
ま、犯罪は犯さない範囲で。


それよりも、この件に関連して
ちょっと感じた事を。



以前にSMAPが、中国で日本大使館に駆け込んだ家族の、
子供や母親が泣き叫んでいる悲惨な状況を、
メンバーがコント風にパロディとして流して、問題になった事があった。
この時はジャニーズ事務所の“力”で、結局は大事には発展しなかったが…。
しかし、今回は、純然たる犯罪だ。


SMAP事件の時にも思ったが、
TVの現場という、多くの良識のある大人がいる中で、
誰一人として「それはまずい」と異を唱える人がいなかったのだろうか?
という疑問だ。


やはり
「朱に交われば…」
「赤信号、皆で渡れば…」
ということだろう。


もちろん、今回の問題は言い訳の仕様も無いが、
批判するのは簡単でも、
同様の事は誰にでも起こり得るかも知れない。
例えば、会社組織に長く所属していると、
感覚がおかしくなってしまい、
「異常」が「異常」と感じなくなってしまう、というような事が。
三菱ふそうの「リコール隠し」も、同様だったに違いない。
普通だったら、誰が考えても「おかしい」と思う事が、
その集団にいると、感覚が麻痺してしまうような現象。


私は、そちらの方が恐ろしい。


“良識”が“大勢”に飲み込まれるという事実。