
最近まで何も無かった場所に、
小さなヘアサロンが出来ていた。
広さ15㎡ほどのこじんまりした店。
中では一人のお客さんが、30歳前後の美容師さんに髪を切ってもらっていた。
この風景を見て、勝手な想像をしてみた。
“妄想”に近いかも。
恐らく、数店のサロンでの経験を積んで、
長年の夢を叶えて、やっと自分の店を持つ事が出来たのだろう。
こういう思い切った行動に出る人が現れると、
周囲には応援する人もいれば、やっかみ半分の人もいる。
だが、大勢はこのような事を思う人がほとんどだったに違いない。
「こんな場所でうまく行くわけないよ」
「サロン過当競争のこの時代に無理だ」
「こんな小さな店じゃ…」
などなど。
仮に、もしこの店がうまく軌道に乗ったとしたら、
先程の人達は今度はこう言うだろう。
「あれは、たまたまだよ」
「運が良かったんだ」
そして、もし友人や後輩から独立の相談を受けたら、この人達は今度はこう言う。
「止めとけ、止めとけ。今はタイミングが悪いよ」
「これだけサロンが増えちゃったら、無理だよ」…
この世には、二種類の人間しか存在しない。
「動く人」と「動かない人」。
「動かない人」は「動かない」理由をいくつでも並べて、大抵の場合、いつまでも動かない。
「タイミングが早い」
かと思うと、
「タイミングが遅い」。
無論、動くには動くだけの相応の準備や資質が必要だが、
大事なことはまず、「動く」ことだ。
能書きは誰でも言える。
勝手な妄想で、ここまで話を膨らませてしまった。
しかし、こういう小さな店こそ、
頑張って欲しいなぁ。
な~んて勝手に解釈して、
実は金持ちの単なる道楽だったりして。