ドラ1今昔物語…野間口仮契約の影で - livedoor スポーツより。

野球界もストーブリーグが騒々しいが、
ニュースを見ると、巨人の高橋尚成投手がトレード候補だそうで、
球団から匂わされたらしく。
あわよくば、岩隈投手とのトレードでも狙っているのだろうか。
当の岩隈投手は、金銭で楽天入りか?との報道もあり、
状況はまだ分からないが…。

そんなおり、この記事で色々考えることがあった。


トレード要員に名前があがる人、名前すら出ない人…。ともにダウンで契約更改した巨人・河原と高橋尚には、戦力外やらトレードやらと、ネガティブな話題ばかりつきまとう。覚えてますか? この2人が期待を背負って、ドラフト1位で入団したことを-。

 1日は自由獲得枠ルーキー野間口の仮契約にともなう会見が、都内のホテルで開かれた。また同日、球団事務所では河原と高橋尚が契約更改交渉に臨んだ。しかし、注目度は野間口の方がはるかに上で、かつてのドラ1選手も、期待のルーキーの“裏番組”と化してしまったようだ。

 とはいえ、オリックス入りを拒む岩隈との交換要員に浮上している高橋尚は、ある意味で「時の人」でもある。その件に話が及ぶと「1選手のわがままでとばっちりを受けて、不安になっている選手が何人もいる。もちろん、出されないような成績を出していればいいといわれればそれまでだけど。岩隈とのトレードだったら納得いかない」と不満がおさまらない。

 確かに岩隈のゴネっぷりはほめられたものではない。しかも岩隈とのトレード話が浮上するたびに名前のあがる選手たちは、高橋尚を含めて落ち着かない日々を過ごしているはずだ。ところが、一方でこんな意見もある。

 「トレード話で名前が出てくるのは、ほしがる相手がいるということ。例えばアンタの会社の人事でも、思いっきり出来のいい人とその反対の人は、ずっと動かずにいるだろ? トレードや異動は、決して悪いことじゃないんだよな」(球界関係者)

 つまり、トレード要員に浮上するだけ高橋尚はまだマシ。それに比べて、他球団がまるで手をあげない河原は実にさびしい限りだ。「こうやって契約してもらって、また新たな気持ちでできます」と、球団に恩義を感じる心境は正直なところだろう。

 それにしても、ドラ1の栄光など簡単にかすんでしまうものと、改めて痛感する。もちろん、この日は表舞台にいた野間口とてウカウカしてはいられない。そして個人的にも、「その反対の人」だけにはならないように日々、激ペンを貫かないとね
夕刊フジ




私も、企業に所属していた時、人事にも関連していた事もあり、
様々な人の退職やその後、はたまたリストラや解雇…
色々見てきた。
結局は自分も自主退職したわけだが。


記事にも、球界関係者のコメントとして、
「トレード話で名前が出てくるのは、ほしがる相手がいるということ。例えばアンタの会社の人事でも、思いっきり出来のいい人とその反対の人は、ずっと動かずにいるだろ?」
とあるが、一般企業も全く同様だ。
それなりの規模になるほど、辞めて欲しい人ほど会社に居座り、
一部の残って欲しい人ほど、辞めていく。


働きの悪い人が多く残り、その現状は本人達は気付いていない。
また、「給料が安い!休みが少ない!」と文句ばかり言うのも、多くはこの層の人達だ。
そういう意味では、日本の手法には問題も多いものの、
「成果主義」的になって来ているのも、ある意味では健全な方向と言える。


こういう事を考えてみると、
確かに記事にあるように、声が掛かるのは実力がある証拠、とも言える。
考え方を変えれば、球団は違っても、
「野球株式会社」という、一つの企業内での人事異動のようなものだ。
新天地で自分の能力を発揮するのも、悪くない。


そう言えば、思い出したことがあった。
会社を辞めて独立しようとした時、
会社の人間に、口々に言われた事があった。

「良いよなぁ、君は。やりたい事が出来るなんて。」
「辞められるなら辞めたいよ、オレも。」


表面では笑っていながら、心ではこう思っていた。

“自分のやりたい事をやるために、仕事時間以外の時間を使って、
 人が遊んでる時に努力してきたんだ、自分は” 、と。

もし現実にそう言うと、このような反論があるだろう。
「残業が多くて、そんな時間無い。」と。
ただ、そういう人に限って、大して内容も意味も無い残業をしている。
残業をする事によって、“仕事をしているフリ”をするのが好きな人も、この層の特徴だ。
もっとも、自分では一生懸命やっているつもりなので、自らの全く現状に全く気付かない。
もし、冷静に指摘したら、間違いなく逆ギレされるだろう。


私に、先程の「良いよなぁ」との言葉を向けていた人たちは、
今でも会社内での状況は変わっていない。
どちらかと言うと、会社にとってあまり利益を生み出す人材とは言えない層ばかり。


己を冷静に客観的に見つめ、
自分の行きたい方向を強く認識し、
その為に何を為すべきかを、黙々と考え行動に移すのは、容易ではないのかも知れない。


よく、“集団を分類すると、2:6:2”と言われる。
これは、
2割はその組織にとって利益を生み出す、有能な人材。
6割は、可も無く不可も無く、といった人材。
残りの2割は、存在する事でむしろ“害”になる人材。
どのような集団でも、必ずこのような配分になるのだそうだ。


さて、自分はどこに分類されるのだろうか。