楽天:分配ドラフトで礒部ら40選手獲得 の記事。(毎日新聞)

分配ドラフトで合併球団のオリックス・バファローズと、東北楽天ゴールデンイーグルスのチームの基礎が8日、ほぼ固まった。合併で戦力が強化されるはずだったオリックスは残留に難色を示す主力をプロテクト(優先確保)できず、エース候補の岩隈も楽天入りを希望している。難題が山積しているだけに、記者会見での球団幹部の言葉は歯切れが悪かった。むしろ楽天の方が「(新球団でやるという)精神的な上積みがあると思う」(広野編成部長)と意気揚々。対照的な表情を見せた。

 オリックス、近鉄の選手を、合併球団オリックス・バファローズと新規参入した東北楽天ゴールデンイーグルスに振り分ける分配ドラフトが8日、大阪市内のホテルで開かれた。楽天は高村祐投手、礒部公一外野手、吉岡雄二内野手(いずれも近鉄)ら、40選手(うち近鉄27人)を獲得し、チームの基礎が固まった。

 一方、合併球団は先にプロテクト(優先確保)した25選手と合わせ、岩隈久志投手、中村紀洋内野手(近鉄)、谷佳知外野手(オリックス)ら計67選手(うち近鉄28人)を確保した。ただ中村選手はポスティング(入札制度)での大リーグ入り、岩隈投手も楽天移籍を希望しており、所有選手が確定するまでまだ曲折も予想される。

 ◇「新球団で出来ることはありがたい」 近鉄・礒部外野手

 楽天入りが決まった近鉄の礒部公一外野手(30)は大阪市内の球団事務所で会見に臨み、「合併球団にはわだかまりがある。一から新しい球団で出来ることは非常にありがたい」と晴々とした表情を見せた。

 礒部は一貫して合併球団入りを拒否する姿勢を貫いてプロテクト(優先保有)枠から外れ、楽天に指名された。

 楽天とオリックスに分かれる近鉄のチームメートに対し、「同じユニホームを着て頑張った仲間。これからも個人的には頑張ってほしい。(ファンには)両方の球団を応援してほしい」と話した。ただ、岩隈ら拒否しながらも合併球団入りが決まった選手については「コメントを控えさせてもらう」と言葉を濁した。

 楽天で一緒にプレーすることになるオリックス出身の選手には「一緒に(合併問題を)解決しようと思ってやってきた。選手に対してわだかまりはない」と話した。

 宮城球場など施設が整わない厳しい環境での船出にも、「僕の力を発揮できれば、いい成績を残せる。何とかプレーオフ進出を目指して頑張りたい」と不安を見せなかった。【長谷川隆広】

 ◇「100点満点」と自己採点 キーナート氏

 「楽天の誕生は(オーナー会議で参入が承認された)2日だったが、本当の誕生は今日」と、マーティ・キーナートゼネラルマネジャーは「本当のスタート」と強調した。1巡目は即戦力、2巡目は投打やベテランと若手のバランスを考慮したという。新戦力を「最初の20人はレギュラー、あとの20人は育ってもらないといけない選手」と意義付ける。「100点満点」と自己採点し、「早く秋季練習をしたい」と胸を躍らせた。

 広野功編成部長は「指名させてもらった40人の心の中は動いているはず」との気遣いも見せた。だが、「(新人)ドラフト、外国人やフリーエージェント選手の獲得と、すべての方法で補強をして、前へ一歩一歩進んで行きたい」。産声を上げたばかりのチームの今後を見据えていた。

 ◆楽天獲得選手

【投手】金田政彦、谷中真二、戸叶尚、小林宏、小倉恒、徳元敏(以上オリックス)川尻哲郎、山村宏樹、有銘兼久、福盛和男、愛敬尚史、高村祐、矢野英司、小池秀郎、朝井秀樹、吉田豊彦、佐藤和宏(以上近鉄)

【捕手】高橋浩司(オリックス)藤井彰人、新里賢、近沢昌志、長坂健治(以上近鉄)

【内野手】斉藤秀光、大島公一(以上オリックス)吉岡雄二、高須洋介、前田忠節、山下勝己、坂克彦、星野おさむ(以上近鉄)

【外野手】佐竹学、辻竜太郎、小島昌也、中島俊哉(以上オリックス)森谷昭人、益田大介、礒部公一、鷹野史寿、川口憲史、牧田明久(以上近鉄)

楽天・田尾安志監督 1軍で活躍できるかどうかを優先した。かなり希望通りの選手を取れた。(パ・リーグの)お荷物にならないようにしたい。

近鉄・川口 何とも言えないですが、気持ちを切り替えて、一から頑張ります。
近鉄・吉岡 寂しい思いもありますが、近鉄でやってきたことを出せるよう、心機一転頑張りま        す。
近鉄・福盛 ゼロからのチームなので、自分にとってはやりがいもあるし、良かったです。一期生だし、とにかく頑張ります。
近鉄・藤井 楽天の方が自分にはチャンスだと思っていました。レギュラーを取れるよう新天地で頑張るだけです。



顔ぶれを見ると…。


う~ん。
とりあえず、結果が全てなので、
現時点ではコメントは控えておきましょうか。
ドラフト、FA、全て終わってみないとね。やっぱりね。


(厳しい~っ!)