現在、とある企業(フィットネスクラブ運営会社)から
スタッフ教育の相談を受けている。
要は、レベルアップの研修である。
スタッフからは、「解剖学の研修を」との要望があるらしく、
本社の教育担当の方も、同様の思いらしい。
確かに、私も学生にもよく話しているが、
スポーツトレーナー・手技療術師も、解剖学を知らなければどうにもならない。
寿司屋の板前さんが、お客さんに「この魚、何?」と聞かれて、
「さあ~何でしょ」では話にならないのと、同じことである。
それは否定しないが、しかし「学問」として知っていても、実は使い物にならない。
フィットネスクラブに勤めているスタッフならば、
個人差はあれど、皆それなりに解剖学の勉強もしているし、
そこそこ知識も持っている。
しかし、それでもお客様に聞かれた質問に答えられない事が多い。
つまり、「知識」が「知識」のレベルから脱していない、という事だ。
一例を挙げると、
「大胸筋という胸の筋肉は、どの骨からどの骨に付いている」ことは知っていても、
ではその大胸筋を鍛える「ベンチプレス」というトレーニング種目で、
どこにバーベルを降ろせば良いかを、解剖学の観点から解説できる人間は少ない。
当然、解剖のどの本をひっくり返しても、
「ベンチプレスは~~に降ろすべき」などとは書いていないし、
トレーニングの解説本を見ても、
「乳頭線上のやや上」とは書いていあっても、
それが「何故?」まで書いてある本は少ない。(ほとんど無い)
しかし、この答えは、
解剖学の本を、穴が開くほど見ていると、自ずと見えてくる。
また、ウェイトトレーニングの基本原則を知っていれば、それは明らかだ。
もちろん、こんな事を知っていて、それをお客様に説明したからと言って、
大した営業的効果は少ないかも知れない。
しかし、良い指導とは、
「理解・納得・感心・関心」であると、私は常々言っている。
“理解”してもらうのは、当たり前。
“納得”も、プロなら当然。
やはりその説明内容、手法に、“感心”して、
自分に“関心”を持ってもらって、初めてプロフェッショナルの仕事と言えるのである。
解剖学の本も、トレーニングの解説本も、「百科辞典」ではない。
自分の疑問の言語通りの、書き方はしていない。
(「ベンチプレスは、どうして乳頭線付近に降ろすか?」のように、ダイレクトに書いてない)
小説と同様に、その「行間」を読まなければならない。
それには、とにかく「考える事」。
常に「考える事」。
頭から血が出るほど、考えるのだ。
人に聞くのは良いのだが、安直に答えを求めては成長は無い。
自分の頭の中にある疑問について考えようと思ったら、
その為にまず何を知らなければならないか?を考える習慣を付けること。
それをどんどん追って行って、一つ一つ潰して行けば、答えが出る。
これが習慣化されると、本当に楽しいものだし、
ワンランク、自分がレベルアップした事が実感できる。
とは言うものの、私は仕事で教育・研修を請け負っているので、
このように、「本には書いていない、自分の疑問にダイレクトに答える解剖学」
というような方向性で進めていこうと思っている。
本来自分で考えてもらうべき事を、
一つ一つ答えを解説していく、ということ。
ちょっと親切すぎるな~、とは思うが、
ま、仕事だから。
スタッフ教育の相談を受けている。
要は、レベルアップの研修である。
スタッフからは、「解剖学の研修を」との要望があるらしく、
本社の教育担当の方も、同様の思いらしい。
確かに、私も学生にもよく話しているが、
スポーツトレーナー・手技療術師も、解剖学を知らなければどうにもならない。
寿司屋の板前さんが、お客さんに「この魚、何?」と聞かれて、
「さあ~何でしょ」では話にならないのと、同じことである。
それは否定しないが、しかし「学問」として知っていても、実は使い物にならない。
フィットネスクラブに勤めているスタッフならば、
個人差はあれど、皆それなりに解剖学の勉強もしているし、
そこそこ知識も持っている。
しかし、それでもお客様に聞かれた質問に答えられない事が多い。
つまり、「知識」が「知識」のレベルから脱していない、という事だ。
一例を挙げると、
「大胸筋という胸の筋肉は、どの骨からどの骨に付いている」ことは知っていても、
ではその大胸筋を鍛える「ベンチプレス」というトレーニング種目で、
どこにバーベルを降ろせば良いかを、解剖学の観点から解説できる人間は少ない。
当然、解剖のどの本をひっくり返しても、
「ベンチプレスは~~に降ろすべき」などとは書いていないし、
トレーニングの解説本を見ても、
「乳頭線上のやや上」とは書いていあっても、
それが「何故?」まで書いてある本は少ない。(ほとんど無い)
しかし、この答えは、
解剖学の本を、穴が開くほど見ていると、自ずと見えてくる。
また、ウェイトトレーニングの基本原則を知っていれば、それは明らかだ。
もちろん、こんな事を知っていて、それをお客様に説明したからと言って、
大した営業的効果は少ないかも知れない。
しかし、良い指導とは、
「理解・納得・感心・関心」であると、私は常々言っている。
“理解”してもらうのは、当たり前。
“納得”も、プロなら当然。
やはりその説明内容、手法に、“感心”して、
自分に“関心”を持ってもらって、初めてプロフェッショナルの仕事と言えるのである。
解剖学の本も、トレーニングの解説本も、「百科辞典」ではない。
自分の疑問の言語通りの、書き方はしていない。
(「ベンチプレスは、どうして乳頭線付近に降ろすか?」のように、ダイレクトに書いてない)
小説と同様に、その「行間」を読まなければならない。
それには、とにかく「考える事」。
常に「考える事」。
頭から血が出るほど、考えるのだ。
人に聞くのは良いのだが、安直に答えを求めては成長は無い。
自分の頭の中にある疑問について考えようと思ったら、
その為にまず何を知らなければならないか?を考える習慣を付けること。
それをどんどん追って行って、一つ一つ潰して行けば、答えが出る。
これが習慣化されると、本当に楽しいものだし、
ワンランク、自分がレベルアップした事が実感できる。
とは言うものの、私は仕事で教育・研修を請け負っているので、
このように、「本には書いていない、自分の疑問にダイレクトに答える解剖学」
というような方向性で進めていこうと思っている。
本来自分で考えてもらうべき事を、
一つ一つ答えを解説していく、ということ。
ちょっと親切すぎるな~、とは思うが、
ま、仕事だから。