何やカンやで時間が無く、
先週の「金八先生」の新シリーズを、
つい先程、ビデオを知人から借りて、早回しで観た。


今回もまあ、様々な問題を含んでいるようで、
初回の目的が「今後への期待感」という意味に於いて、
まあ上々の滑り出しであろう。


今シリーズの大きなポイントとしてクローズアップされているのが、
金八の今までのやり方が通用しない、という点である。
これに関しては、私も非常勤ではあるが専門学校の講師をやっているので、
全くレベルも関わり度合いも違うが、多少は分かる部分ある。


専門学校と中学校では年齢も異なるし、
19、20歳ともなれば、取り敢えずの分別はあるので、
金八のような問題は起り得ないが、
「何をやっても共感のかけらも得られない“虚無感”」は、日々感じている。
一応、「専門学校」という興味のカテゴリーを絞り込んでいても、である。
TV程ではないが、年齢の割には落ち着きのないクラス(個人)も多い。


極論を言えば、「そんなに興味の無い、嫌な学校なら辞めりゃ良いじゃん」となるのだが、
仕事である以上、そうも行かない。
(とは言っても、それに近い事は言いまくっているが)



よって、金八先生の悩みとは比べるまでも無いが、
自分なりには年度によって、クラスによって、
対応方法を変えているのも事実である。
であるから、卒業生によっては現在の私の講義の様子を見ると、
「何だよ~丸くなったじゃん」と思うかも知れない。


と言っても、意識して変えているわけでもなく、
その辺りは「感覚」である。
格闘技の試合のようなもので、
事前に「こう来たら、こう返す。ああ来たら~」と考えてもキリがない。
最後は自分の瞬時の対応力、要は自分の「感性」「感覚」に頼るしかないのだ。
当然、失敗もあるが、格闘技と違って致命傷にはならない。
いくらでも取り返しがつくのだから、安心して自分に頼り切っている。


自分の本来の仕事がかなり多忙で、別に辞めても食えないことは無いのだが、
それでも講師の仕事を続けているのは、
案外、自分でああだこうだ言いながらも、試行錯誤を楽しんでいるのかも知れない。


確かに、この年になると、
私に対して“タメ口”をきいてくるのは、今の学生だけである。
「ねぇ~先生さ~。…ジャン」。
ある意味、新鮮。
そんな奴は、他の仕事での関わりの中ではいるわけが無い。
それもまた、自分が驕り高ぶらない為にも良いのかも。


何はともあれ、金八先生!頑張ってちょーらい。