今日は様々なところで患者さんの施術を行い、
その合間などで、とある選手のトレーニングプランの相談に乗る。
海外遠征を控えている事と、
シーズンまでのコンディショニングについての内容だ。


話を聞いていくと、
様々な問題点が判明したのだが、
言える範囲で書くと、まずは「トレーニングのし過ぎ」。
要はオーバーワークぎみ、という事だ。
ただし詳しく話を聞いて行くと、
「量は多いだけで、質は今ひとつ」。
どうも、「辛く、長く」やれば良いと思っていたようだった。
これで結果が出ないと、本人にとっては相当しんどいはずだ。


もう一つ。サプリメントの問題。
一つ前のエントリーでも書いたが、
あくまでも食事は「皿」では無く「膳」で考えるべきである。
アスリートにありがちなのが、
サプリメントに「すがる」傾向だ。
これ、結構多い。


つまり、
「何だか分かんないけど、これが良いらしいから、私を助けて~」
的な摂り方。
気持ちは分かるが、それは金の無駄遣い。
安いものではないのだから、コストパフォーマンスも考えないと。
スポーツトレーニングや栄養にも、コスト意識が必要だ。
実家が大金持ち、とでもいうのなら、
身体に悪影響を及ぼさない限り、何でも摂れば良い。
実際には冷静に考えて行くと、必ずしも必要のないサプリメントも多い。
「すがる」意識では、その「無駄」に気付かないケースも多い。


この選手も
「これは良いらしい」
「皆、飲んでるから」
という理由で摂り始め、
結局、金も続かず
漠然と疑問を持ち出して、私に今回質問してきたのである。


ま、真面目な(真面目すぎるのが、逆に問題)選手なので、
じっくり取り組むことにした。
「意識」を変えるのが最も難しいが、彼なら大丈夫と思う。
選手も一安心。笑顔で帰って行った。


あ~ぁ。また仕事増えちゃった。