私は、どちらかというと東洋医学的な考え方をベースに仕事に当たっている。
勘違いしないでいただきたいのが、あくまで「ベース」であって、
別に西洋医学的な考え方を否定しているような事はまったく無い。
そもそも、どちらが優れている、劣っている、という議論には意味は無く、
どちらも人間にとって必要なものであるからだ。
大切なのは“本質”であって“方法論”では無い。
ただし、人間を「パーツ」で診る事はしない。というよりは“出来ない”。
例を挙げよう。
気温が下がれば毛穴がしまり熱を逃がさないように体が反応する。
逆に気温が上がれば毛穴を開き熱を逃がすようにし、それでも足りなければ“汗”をかかせ、
それが乾くときの気化熱で放熱をし、体温を一定に保とうとする。
また、四季がある日本においては季節ごとに、
その季節に合わせて大まかに体をモデルチェンジ、いわば“体内の衣替え”をしている。
その上で、そのときの気候によって微調整を行う機能が備わっているのだ。
その“四季”は地球と、太陽を中心とした他の天体との位置関係で決まってくる。
つまり“天体”と“地球”と“人体”はそれぞれが独立したものではなく、
互いが関係しあって成立していることになる。
このような考え方を「天地人三才」と、東洋医学の世界では言う。
これは天・地・人という大きな枠の話だけではなく、
人の身体についても同様な考えをするのが東洋医学的な考えなのだ。
「驚異の小宇宙・人体」という番組がNHKで有ったが、まさに人体は宇宙と同じ。
つまり内臓を含め、身体の組織は互いに関連し合っている、という考え方だ。
例えば、昔は年配者などから
「風邪を引かない為に乾布摩擦をしなさい」と言われた方も多いと思う。
(最近の若者は知らないか?年が分かりますな。)
あれは何故かと言うと、東洋医学では、皮膚と肺とは密接な関連があると考えている。
つまり皮膚をこすって強くする事は、肺を強くする事。つまり「呼吸器」を強くする事につながり、
それが風邪予防になるという、先人の知恵なのだ。
また、皮膚は特に肺との関連が深いのだが、内臓全般との関連も深い。
人体を単純構造で考えると、一本の“ちくわ”状と考えられる。
つまり口から肛門まで一本の“管”だ。
そうなると食道・気管・各内臓はひとつながりで、それは皮膚とも陸続きと考えられる。
よく「便秘で肌が荒れる」「胃の調子が悪くて口や下に出来ものができる」と言うが、
陸続きであるが故に、身体の中の状態は、当然身体の表面に反映されるのである。
逆に、よく喘息の子供が、同時にアトピーも併発している事がある。
これもこの理論から考えれば、当然有り得る事なのだ。
例を挙げるだけで長くなってしまったが、
このように「すべては関連し合って存在している」と考えるのが東洋的な考え方の基本で、
確かにこのように考えなければ説明のつかないことに遭遇することが多い。
皆さんの中にもどこかが痛くて病院に行って、様々な検査をした挙げ句、
「特に悪いところは無い」と言われた経験のある人もいるであろう。
これは、人体を「パーツ」としてしか観ていないと、このような事が起こる場合がある。
お医者さんが悪い、と言っているのではなく、
「木を観て森を観ない」と見え難いものも存在する、という事なのだ。
だから、私の考え方を表現するならば、「西洋・東洋」という事ではなく、
「包括的」に人の身体を捉えたいと考えている。
いわばホリスティック医学的と表現した方が的確だ。
痛みのある箇所が「悪い」とは限らない事も多いのである。
勘違いしないでいただきたいのが、あくまで「ベース」であって、
別に西洋医学的な考え方を否定しているような事はまったく無い。
そもそも、どちらが優れている、劣っている、という議論には意味は無く、
どちらも人間にとって必要なものであるからだ。
大切なのは“本質”であって“方法論”では無い。
ただし、人間を「パーツ」で診る事はしない。というよりは“出来ない”。
例を挙げよう。
気温が下がれば毛穴がしまり熱を逃がさないように体が反応する。
逆に気温が上がれば毛穴を開き熱を逃がすようにし、それでも足りなければ“汗”をかかせ、
それが乾くときの気化熱で放熱をし、体温を一定に保とうとする。
また、四季がある日本においては季節ごとに、
その季節に合わせて大まかに体をモデルチェンジ、いわば“体内の衣替え”をしている。
その上で、そのときの気候によって微調整を行う機能が備わっているのだ。
その“四季”は地球と、太陽を中心とした他の天体との位置関係で決まってくる。
つまり“天体”と“地球”と“人体”はそれぞれが独立したものではなく、
互いが関係しあって成立していることになる。
このような考え方を「天地人三才」と、東洋医学の世界では言う。
これは天・地・人という大きな枠の話だけではなく、
人の身体についても同様な考えをするのが東洋医学的な考えなのだ。
「驚異の小宇宙・人体」という番組がNHKで有ったが、まさに人体は宇宙と同じ。
つまり内臓を含め、身体の組織は互いに関連し合っている、という考え方だ。
例えば、昔は年配者などから
「風邪を引かない為に乾布摩擦をしなさい」と言われた方も多いと思う。
(最近の若者は知らないか?年が分かりますな。)
あれは何故かと言うと、東洋医学では、皮膚と肺とは密接な関連があると考えている。
つまり皮膚をこすって強くする事は、肺を強くする事。つまり「呼吸器」を強くする事につながり、
それが風邪予防になるという、先人の知恵なのだ。
また、皮膚は特に肺との関連が深いのだが、内臓全般との関連も深い。
人体を単純構造で考えると、一本の“ちくわ”状と考えられる。
つまり口から肛門まで一本の“管”だ。
そうなると食道・気管・各内臓はひとつながりで、それは皮膚とも陸続きと考えられる。
よく「便秘で肌が荒れる」「胃の調子が悪くて口や下に出来ものができる」と言うが、
陸続きであるが故に、身体の中の状態は、当然身体の表面に反映されるのである。
逆に、よく喘息の子供が、同時にアトピーも併発している事がある。
これもこの理論から考えれば、当然有り得る事なのだ。
例を挙げるだけで長くなってしまったが、
このように「すべては関連し合って存在している」と考えるのが東洋的な考え方の基本で、
確かにこのように考えなければ説明のつかないことに遭遇することが多い。
皆さんの中にもどこかが痛くて病院に行って、様々な検査をした挙げ句、
「特に悪いところは無い」と言われた経験のある人もいるであろう。
これは、人体を「パーツ」としてしか観ていないと、このような事が起こる場合がある。
お医者さんが悪い、と言っているのではなく、
「木を観て森を観ない」と見え難いものも存在する、という事なのだ。
だから、私の考え方を表現するならば、「西洋・東洋」という事ではなく、
「包括的」に人の身体を捉えたいと考えている。
いわばホリスティック医学的と表現した方が的確だ。
痛みのある箇所が「悪い」とは限らない事も多いのである。