中禅寺湖周辺に群生するサンショウを原材料に使った発泡酒「日光山椒プレミアム」がこのほど、国内外の地ビールを集めたコンテストで部門最高賞の金賞に輝いた。特産のサンショウでの地域活性化を目的に地元有志が発案した商品。東日本大震災の影響で日光への観光客が減少しているため、関係者は「観光復興のきっかけになれば」と期待を寄せる。
コンテストは、日本地ビール協会(兵庫県)が主催する国内最大の「インターナショナル・ビアコンペティション2011」。国内とアジアから51社の165銘柄が参加した。横浜市で先月審査結果が発表され、「ボトル/缶ビール部門・ハーブ&スパイス・チョコレートビール」で最高の評価を受けた。この部門での入賞は日光山椒プレミアムのみだった。
中宮祠の土産販売店「三本松茶屋」の鶴巻康文さん(34)が中心となって考案した。宇都宮市の醸造会社「栃木マイクロブルワリー」に相談し、2010年春に現在のレシピが完成した。
製法、原料などはビールの基準を満たしているが、税法上は発泡酒になる。サンショウを使用した地ビールは全国で2品程度と珍しい。男体山や日光二荒山神社中宮祠の境内のサンショウを使用。味わいや苦みと香りのバランスの良さが特長という。
鶴巻さんは「国際的に通用する品質の高い商品と評価された。今後もこのビールを通じて奥日光をもり立てたい」と喜んでいる。
「日光山椒プレミアム」は330ミリリットル瓶で価格は550円。ひと月の生産は約120本。三本松茶屋のほか、中宮祠のホテル、飲食店で販売している。
●日光山椒ビール
<下野新聞>