同研究会は、どんぐりを生育させ銅山の煙害で荒廃した足尾の山に植える循環型植樹活動「県民どんぐり一本運動」を提唱している。子どもたちが家族と一緒に苗木を育てる経験を通じて、「生きる力」や「生かされる力」を学んでもらうことが狙いだ。
過去2年間、試行的に実施してきたが、ことしは広く公募するなどして、活動を本格化させた。足尾の生態系を崩さないよう、採取場所は近隣の奥日光とし、林野庁の許可を受けた。
参加した児童らは袋を手に、紅葉シーズンを迎えた奥日光の赤沼から竜頭の滝間などのハイキングコースを散策。落ちているどんぐりを見つけると、「あった」などと喜んでいた。
参加者は今後、「どんぐりサポーター」として、畑への植え付けや栽培なども行う。3年後には成長した苗木を足尾に植栽する予定だ。参加した宇都宮市横川西小4年、柴田みやびさん(10)は「緑が増えることはうれしい」と笑顔をみせた。
どんぐりの採取や足尾への植栽を毎年継続する計画の同研究会。「公害問題の原点である足尾銅山のある本県から発信し、活動を全国に普及させたい」と構想を練っている。

ー下野新聞