FC東京のポポビッチ監督が今季限りで退任するようだ。

高い期待とは裏腹にFC東京の成績は今ひとつ伸び悩んでいると言えるので、
仕方ない面はあるが、ここをぐっと堪えて長期で見ていくべきか判断は難しい。

予算も少ない下位チームを率いる場合と比べて、
FC東京は比較的戦力も整っており言い訳が難しい反面、
価値慣れていないというか、鹿島のような強かさが無いように思える。

今季の鹿島も決して良いとはいえないが、それでも優勝争うに加わっているのと比較してみると、
FC東京は安定感が無いと言うべきか、脆さがあると言うべきか、
特に鹿島との2戦、逆転されたアウェー戦も、4失点を喫したホーム戦、
が顕著だが崩れだすと止まらないイメージがある。
戦術論的だけでなく強さを持ったチームを作り上げるまでには、
ポポビッチ政権下では成し得なかったように思える。

いきなり強いチームにはなれない。
それだけに歯を食いしばってポポビッチにもう一年任せるという選択肢もありだったのではと個人的には感じる。
FC東京の選手に残された道としては天皇杯制覇が考えられるが、
先日の千葉との戦いぶりを見る限り道は険しいようだ。
主にブンデスリーガ、ドルトムントに所属して当時の
香川真司の新聞記事を纏めただけの少々異色な一冊。

それだけにほとんど新規性はないのだけれど、
中継やニュースや動画系サイトで見た香川の躍動を
思い出しながら読み進めることができました。

惜しむらくはプレミアリーグに移籍した香川が
今現在なかなか輝きを放つことできていない、
むしろストレートな表現言えば落ち目であること。
もう少し前ならもっと売れたかもですね(笑)

しかし香川は終わった選手ではありません。
選手生活の中でいい時期もあれば悪い時期もあります。
今は悪い時期にあたっているだけです。

今の香川は真面目すぎて力が入り過ぎてないでしょうか?
彼ができることは分かりきったことです。
過去の栄光にすがっていてはいけませんが、
ドルトムントの時の自分を思い出す意味でも、
香川自身に読んで欲しいと思います。
スタジアムで観戦してきました。

サイドを広く使う浦和のサッカーに対し、
鹿島は後手に回る立ち上がりとなりました。

両ウイングバックが高い位置を保ちながら
サイドチェンジを繰り返す浦和の攻撃に
鹿島のディフェンスはマークのずれを修正できません。
そのような中でのセットプレーからあっさり失点してしまいます。

ますます苦しい状況ではありましたが、
前線からのハイプレスを実施することで、
浦和に細かく繋げさせずDFラインから前線へとロングボールを蹴らせることで、
流れを少し引き戻したかと思います。

気になったのはジュニーニョのカバーの遅れです。
森脇の上がりに対し遅れが目立つシーンが多かったように思います。
しかしながら逆にジュニーニョを上手く使えば森脇が上がってこれないわけで、
その辺のバランスの難しさと奥深さを感じる展開となっていました。

とは言いながらも多くのチームが広島、浦和対策を立てる中、
鹿島はやや無策に感じます。
自分たちのサッカーを貫くことも大事ですが、相手のサッカーをやらせないこともまた同じように大切なはずです。

一人少なくなった後は全員が走り回って戦う姿勢は見れましたが、
浦和のスペースの使い方に翻弄されるシーンが目立ち、
原口には気持ちよく彼の形を作れれてしまいました。
完敗といっていい試合でしょう。


○ダヴィの退場
さて試合開始直後から熱い試合となっておりましたが、
執拗なダヴィの抗議から次第に不穏な試合になっていきました。
前半からしてダヴィへのカード及び退場は時間の問題とも言え、
鹿島としてはここでも後手に回るとともに試合が壊れてしまいました。

もちろんダヴィの行動の問題が一番ではありますが、
審判も試合をコントロールできませんでした。
不穏な空気を感じたタイミングでジャッジやカードの基準を
厳しくするなど試合が壊れてしまう前に何ができたか、
もう一度見なおして欲しいと思います。

観客者数3万人を超える強豪同士の一戦だけに、
このような形で試合が決まってしまったのは勿体ないし、
あってはならないこととも言えます。


○監督采配の差
審判への不信感はあったにせよダヴィが冷静さを失っているのはあきらかで、
セレーゾ監督は前半で変えるという選択肢を取ってもよかったと思います。
もちろんダヴィの前線からのプレスも有効であったため、
判断は難しいところではありますが、退場してからでは遅く、
セレーゾ監督の判断は結果として遅きに逸してしまいました。

逆にペトロビッチ監督はカードをもらった選手から順番に選手交代するなど、
落ち着いたクレバーな判断を見せていました。
柏木の交代はアクシデントだったかもしれませんが、
途中交代で入ったマルシオ・リシャルデスも関口も
スペースも時間もうまく使ったプレイをしており、
チームとしての差も感じる形となりました。


○大迫半端ない
このような苦しい試合で一人気を吐いたのが大迫。
ゴールシーンもほとんど一人で決めてしまったと言えるでしょう。
Jリーグのおいて大迫を止めることができるチームはほとんどないと言えます。
鹿島も攻めに関してはチーム大迫と言えるほど重要であり存在感があります。
鹿島としては今後大迫が抜けた場合にどうするのかを本気で考える必要があるでしょう。

大迫がロンドン代表から外れた理由の一つが得点の少なさと言っていいと思います。
しかしその唯一の弱点を克服した今、オールラウンドに高い能力を見せる大迫には期待が高まる一方です。

大迫のプレイスタイルは比較的DFを背負う形となります。
香川や柿谷のようなスタイルのほうが体格差のある海外でも通用しやすいように思えますが、果たして大迫は海外でも同じスタイルで戦うことができるのでしょうか。
できれば次の遠征には連れて行って使って欲しいところです。


○若手選手の成長
今日の収穫は伊東ではないでしょうか。
守備ではマークを外してしまうシーンなど冷やっとする場面がなかったわけではないですが、この辺は経験とともに埋まっていくでしょう。
それ以上に苦しい時間帯の積極的なオーバーラップや、縦へのボールの出し入れなど、攻撃面での良さが出せていたと思います。
鹿島は比較的年齢層が高く2~3年以内に多くの選手の入れ替えが求められます。
そんな中での若手の台頭は望ましい状況にあります。
中村充孝や土居、梅鉢、あるいは昌子、植田らが「黄金世代」を追い越していくことを期待します。