日本には日本学生支援機構という奨学金を貸してくれる団体があります。
かくいう私も日本育英会時代にお世話になり、いまもせっせと返済をしています。

さて日本の奨学金は原則貸与型のため返済が滞ったり、返済が生活を圧迫するなどの問題点が顕在化しています。
対して欧米のスカラシップは給付型が
メインのようです。

そんな背景もあり日本の奨学金は奨学金ではない、奨学金と呼ぶべきではない、という意見を目にするようになってきました。

しかし奨学金という言葉を調べてみると、ウィキペディアには
「奨学金(しょうがくきん)は、能力のある学生に対して、金銭の給付・貸与を行う制度。」
とあります。
辞書を見ても「給付または貸与」とあります。
つまり言葉の意味の上では奨学金が貸与であることに問題はないようです。

奨学金を給付型に移行すべきだという主張にはある程度賛同します。
しかし言葉狩りような主張には少し首を捻ります。

そもそも給付型に移行すべきというならば、寄付金など自分の身銭を切ってでも制度を支える覚悟はあるのでしょうか。

どれほど次の世代のために投資できるか、日本が抱える大きな課題の一つですね。

なお、上記団体のブラックさについての指摘も増えつつあるようですが、それはまた別の議論ということで。