2013年のJリーグが閉幕しました。
今年の大きなトピックといえば2シーズン制の導入です。
その理由は観客動員の伸び悩みとスポンサー離れ、
そして何よりもJリーグに興味がない層が多い現実です。

今年のJリーグはドラマティックな結末で、
中村俊輔選手の涙が印象的なシーズンとなりましたが、
それでいても世間でみてもそれほどの盛り上がりではありません。
これほど取り上げられ年賀状CMで起用されスタジアムを満員にできる柿谷ですら
世間の知名度はいかほどのものでしょうか。

ではあらためて観客動員数です。
2012年J1 5,375,300人
2013年J1 5,271,047人

残念ながら約10万人の動員減となりました。
やはりJリーグ離れは加速しているのでしょうか?

ここで2013年昇格組と2012年降格組の動員を見てみます。

昇格組
2012湘南J2 143,887人(6,852人)
2013湘南J1 168,481人(9,911人)

2012甲府J2 218,539人(10,407人)
2013甲府J1 214,441人(12,614人)

2012大分J2 204,134人(9,721人)
2013大分J1 202,557人(11,915人)

降格組
2012札幌J1 204,141人(12,008人)
2013札幌J2 211,568人(10,075人)

2012G大阪J1 251,232人(14,778人)
2013G大阪J2 257,996人(12,286人)

2012神戸J1 248,853人(14,638人)
2013神戸J2 241,841人(11,516人)

上記から分かるように動員力のあるチームが降格し、
相対的に動員力の少ないチームが昇格したことがわかります。

この3チームのJ1における動員は
2012J1(札幌,G大阪,神戸) 697,214人
2013J1(湘南,甲府,大分)  585,479人
となっており昨年ほ今年の差は、この昇格と降格の
3チームの差そのものと言える数字になっています。

次にJ2の動員数を見てみます。
2012年J2 2,681,881人
2013年J2 3,079,181人

したがってJリーグ全体でみると、
2012年J1+J2 5,375,300+2,681,881=8,057,181人
2013年J1+J2 5,271,047+3,079,181=8,350,228人
約30万人の動員数増になっていることがわかります。
残念ながら十分な動員とまでは言えませんが、
決してJリーグ離れが加速しているわけではありません。

また成績の良し悪しで多少動員は変わってしまうのは仕方ないところです。
そんな中、成績良好であるにもかかわらず大きく動員が減っているチームがあります。
優勝したサンフレッチェ広島です。
2位でもいい発言で市長が叩かれましたが、
広島市民にとってサンフレッチェがかけがえのないチームであることを、
多くの市民がスタジアムに足を運ぶことで証明してほしいですね。
それが新スタジアムの背中を押すことにつながると思います。

逆に好調だったのは冒頭でも述べたセレッソ大阪。
数字的には実はそれほどでもないのですが、
G大阪、神戸、京都のアウェー動員が見込めるチームが
全てJ2の中で数字を伸ばしたことは高く評価できると思います。
また特に後半に入ってからのアウェー動員は他のチームにとっても嬉しい誤算だったのではないでしょうか。

来年はW杯イヤーです。
サッカーの盛り上がりとともにJリーグ人気もまた盛り返してほしいですね。