スタジアム観戦してきました。
満員のスタジアムはいいですね。
今の国立で見るのは最後になるかもしれないですね。


○ネルシーニョ監督の術中にはまってしまった浦和

前哨戦となった前節のリーグ戦は2-1で浦和の勝利でした。
決勝戦もこの試合同様、柏は3バックを敷いてきました。
しかし実際には浦和の高い位置からのサイド攻撃を防ぐために、
ほぼ5バックの形になっていました。
しかしこれが浦和の高い位置からのサイド攻撃を無効化します。

なかなか打開策を見いだせないまま前半はやや膠着した形で終えようとした、
まさに終了間際、一瞬の隙を見逃さず柏が先制します。
後半も鉄壁の守備を見せる柏に対しなかなか有効な攻撃を見せられない浦和。
槙野、原口らがドリブル突破から打開を試みますが、
最後のところがどうしても合わないまま時間だけが進みます。

浦和も攻め疲れが見え始めると柏が逆にカウンターからいくつか決定機を作りますが、
そこま浦和も最後は体を張ってゴールは割らせません。
結局このまま1-0で柏の勝利となりました。

今日の柏は主力選手を何人も欠いたこともあり、非常に苦しい台所事情の中、
5バックの割り切ったDFで浦和の完封に成功しました。
ネルシーニョ監督としてはしてやったりと言うところでしょうか。

またこの日復帰となったレアンドロ・ドミンゲスも決して本調子とは言えず、
ジョルジ・ワグネルがDFに吸収されてしまっていることもあり、
攻撃面では柏らしさを出せたとは言い難く非常にストレスのたまる試合となりました。
しかし一発勝負の決勝の舞台で勝ちきる強かさは本物でした。
タイトル常連チームとなったことで得た強さは極めて大きいと感じます。

浦和にも原口、柏木、槙野らによるチャンスはありました。
しかしいくつかの決定機を決められなかったことが、最後まで響いてしまいました。
ただ今日に関しては最後まで集中力を切らさなかった柏を褒めるべきかもしれません。


○3年連続でのタイトル

柏はこれで3年連続のタイトルとなりました。。
今年はACLもありリーグ戦は比較的苦戦しています。
過密日程の中、日本勢を代表してベスト4まで勝ち進んだ柏に対して、
ご褒美の意味も含めて勝って欲しいなと、浦和には申し訳ないけれど個人的には思っていたので
今日の勝利は柏サポ含めて心からおめでとうと言いたいです。


○エースの活躍

柏が非常に守備的な戦術をとったこともあり、
工藤にも見せ場はあまり多くありませんした。
しかしどんな状況であっても、また試合中どれほど調子があがらなくても、
ゴール一発で試合を決めてしまう強さ、それがエースです。
工藤はまさにエースと呼ぶにふさわしいプレイヤーでした。


○原口への期待
柏の固い守りに対して、原口は個の力で打開を試みていました。
実際、キレのあるドリブルで柏のDFはかなり手こずっていたのではないでしょうか。
しかし原口と突破からも浦和は最後がどうしても決めきれず、
得点を上げることはできませんでした。
周囲ももっと原口のプレーを活かす動きを見せて欲しいところです。

精神的なものも含めて原口の成長は著しさには目を見張ります。
ときに交代への不満を隠さないなど幼稚な態度を見せて周囲を心配させてきましたが、
来年はさらに浦和を背負って立つ生え抜きの選手としての期待がかかります。


○審判へのリスペクトを欠く浦和サポ

相も変わらず浦和サポの態度の悪さには眉をしかめます。
この試合でも、最後のオフサイドの判定を含めて、
審判に対して心ないヤジを飛ばす人が多く辟易します。

あれは間違いなくオフサイドだし、浦和の選手たちもそれはわかっているからこそ抗議もしなかったのでしょう。
応援するチームにとって受け入れがたい判定もあるかもしれません。
しかし今回のような明らかなオフサイドまで審判を非難するようなアンフェアな態度はいただけません。
浦和の選手達のプレーや態度には決してこのようなアンフェアやダーティさはなく、
それだけにサポーターにも選手たちと同じように振る舞ってほしいと思います。
審判へのリスペクトを欠いたチームに明るい未来は感じられません。

またアンフェアと言えば、工藤への非難をする方もいました。
工藤の特定のプレーに問題がなかったとは思いません。
しかしならば同様に藤田に対する宇賀神のプレーも非難されるべきです。
相手への厳しい非難は同様に応援するチームにこそ向けるべきでしょう。