ザックジャパンで3-4-3を試したということだが、
果たして使い物になるのだろうか。

まず今の代表メンバーで所属チームが3バックを採用しているケースはどれだけあるだろう。
特にDFメンバーはどうだろうか。

Jリーグで3バックを採用しているチームを見てみよう。
開幕戦3バックを採用したチームは
浦和、湘南、磐田、名古屋、広島、大分の6チームあった。
中断前の最終節であった13節では
浦和、湘南、広島、大分の4チームとなっている。
Jリーグでは4バックが主流と言えるのは間違いない。

13節時点で3バック採用チームの順位は、
浦和…3位、広島…5位、湘南…16位、大分…18位となっている。
この中で上位に位置している浦和と広島はペトロビッチ仕込みの特殊な3バックを採用しており、
ザックジャパンで即座に対応できるとは思えない。
またそもそもこの2チームからのメンバーの選出はない。

森下監督時代に3バックを採用していた磐田を含め
単純な3バックは少なくともJリーグでは分が悪い状況にある。
4バックに戻した磐田を見ても3バックの弱点といわれる、
サイドの裏をカバーして切れずずるずると5バックになってしまう状況を食い止めるられないことがが原因の一つと考えられる。

やや繰り返しになるが今の日本代表メンバーで3バックで成功しているチームのメンバーはいないし、Jリーグでも決して主流とは言えないのが現実だ。
ザックジャパンのそもそも経験に乏しいメンバーで
付け焼刃の3バックが果たして機能するとは思えない。

オプションという位置づけならば、フォーメーションによるものではなく
選手交代というジョーカーを探すほうが先決ではないだろうか。