私が就職活動をしていた頃、流行していだ用語、バズワードを言うかもしれませんご、はユビキタスでした。
それから数年のうちにクラウドが世界を席巻しました。

いずれにせよ、インターネットは既に社会や生活と切り離せないインフラとなりました。
其処彼処にインターネットはあり、それでいて実体は雲のように掴めないものとなりました。

しかしながらそれでも厳然とそれはそこにあるのです。
誰かがどこかで物理的に繋いでいるのです。

本書はそんなインターネットの中心を探す旅を著したノンフィクションです。
恐らく一般の人が知らないインターネットのもう一つの姿を本書を通じて見出すことができるでしょう。

本書はやや訳に難があり、それは恐らくは原著の文体故だと思うのですが、単語、修飾語、文自体の順番などに起因してすんなり頭に入ってこない文章が多かったのが残念です。
また比喩、暗喩、引用の元ネタが分からないケースの多さも分かりづらさの一因かもしれません。
半分は文化の違い、もう半分は私の知識の無さ故かもしれませんが…。

インターネットを探して/早川書房

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