過去、日本は多くのブラジルやドイツ、スペインなど
多くのサッカー先進国から学び、それを目指してきた。
しかし「日本らしい日本のサッカーを目指すべき」だと
かつてそのように指摘したのはイビチャ・オシム氏であった。

今、日本は日本サッカーの確立に力を注いでいる、はずである。
身体能力では劣るものの優れたアジリティと組織力、最後まで走り切る走力を活かした日本サッカーを確立する必要がある。

残念ながらそのスタイルはまだ確立できているとは言えない。
そのことは「五輪代表とA代表でサッカーが違う」というザッケローニ監督の言葉に端的に表れていると思う。
五輪代表で活躍した選手がそのままA代表へスライドできることが望ましい形であるのは間違いないだろう。
日本代表各世代において就任した監督が思ったように指導しチームを編成するのではなく、
一定の共通理解がこれからはより必要となってくるのだろう。

代表チームは選択肢は限りなくあるが、実際の時間から考えると試すことのできる選手は限られてくる。
その中でザッケローニ監督は、スタメンをほぼ固定していると言える。
だからこそ、2番手、3番手の選手はなかなかチャンスが巡ってきていない。
例えば細貝がそうだし、ハーフナーや宮市や清武も同様ではないだろうか。

かつて海外組をほぼ先発に固定したことでジーコジャパンは不協和音の後、崩壊した。
2番手、3番手の選手のモチベーションを保つことは容易ではない。

厳しい最終予選が続くが、W杯本戦へ向けて選手層を厚くしていかないと
南アフリカのような奇跡的な活躍は望むべくもなくなってしまうのではないだろうか。