前作に比べると淡々とした印象が残る。
サマーウォーズが分かりやすく泣かせる場面や盛り上がる場面があったのに対し、
本作は子どもの成長が静かに進んでいく。

舞台設定的にとなりのトトロを思い出したが、
トトロがファンタジーそのものが主題であったのに対し、
こちらは子どもの成長が主題であった。

子どもの選ぶ道は子どもが選ぶものという自己言及的な問いに対し、
子どもの感性を言葉冗長にならないように描いたため、
淡々とした、じわじわくる形になってしまったのだろう。
言い方を変えれば「で?」と思う人も少なからずいるのではないだろうか。

雨の選択をどう捉えるかで評価が変わる作品と思う。

おおかみこどもの雨と雪 (角川文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)

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