多くの日本人がそうであるように私にユダヤ人の友人はいない。
ユダヤ人というのはナチスに迫害された人々、
というイメージがまずあって、
あとはお金持ち、イスラエルくらいだろうか。

とにかくよく知らないのだ。

しかしながらユダヤ人は世界を裏で操る怪しい集団、
というよくわからない陰謀論はやはり知っている。
彼らのことはよく知らないけど陰謀論があるのはよく知っている。

本書を読んで「ペニーガム法」という考え方を知った。
物事が生じるには単一の原因がある、というとものだが、
残念ながら現実はもう少し複雑系である。

原因はこれなのだ、というとなるほどと思う反面、
それだけじゃないよね、そんな単純じゃないよね、
といつも心にとめておかねば必ず過ちを犯す。

ユダヤ人と呼ばれる人々を迫害すれば幸せになれるわけがない。
クーラーを止めれば全て解決するわけがない。

そもそもユダヤ人とは誰なのか?
ユダヤ人を生み出したのは誰なのか?
それは本書を読んで確認して欲しい。


私家版・ユダヤ文化論 (文春新書)/内田 樹

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