本書はいわゆるプレゼンの方法に述べたものではない。
誰しもスティーブ・ジョブズのように大勢の前で
魅力あるプレゼンができる必要はない。
そもそもそんな機会は一般人にはまずない。

本書はもっと根本的な「説明のスキル」についての解説書である。
そう「分かりやすい説明」は才能ではなく「スキル」である。
本書には「スキル」を身につけるあるいは磨く方法が解説されている。

ところでそもそも「スキル」とは誰でも身につけられるものなのか?
著者は「説明スキルは誰でも身につけられる」と主張する。
まあそりゃそうだ。じゃなきゃ本にならないしw

しかし、
「簡単に短時間で身につけられる」なのか
「努力を要し時間はかかるが身につけられる」なのか、
これは極めて大事なファクターだ。

スポーツを見れば分かるように軽くできてしまう人もいれば、
人一倍練習してようやく身につけられる人もいる。
あるいは決してできるようにならない場合もあるだろう

そういう意味で「スキルを身につける=才能」とは言えないだろうか。
とすると「説明は才能ではなくスキル」だという主張は破綻する、
もしくは鶏卵問題になってしまう気がするのだ。

とは言いつつも、本書はとても分かりやすい。
述べられている内容も大切なことばかりだ。
説明が苦手な人は本書を読んで、まず説明に対する意識改革から始めるとよいのではないだろか。

まあ説明が下手と言われた私が言うのだから信ぴょう性は定かではないが。

学校で教えてくれない「分かりやすい説明」のルール (光文社新書)/木暮太一

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