ワンピースと内田樹。
まるで私のために作られた本のようだ。
そんなわけはなく、どちらも好きな人はこの世にごまんと
…まではいかなくとも少なからずいるでしょうがw

そもそも、集英社の公式ガイドブック的な本は、
それはもうあからさまなお小遣い稼ぎの本でしかない。
単なるコミックスからの切り貼りで構成されており、
往々にして中身はすっからかんのため、
好きではないというか評価しないのだが、
そこは敵さんもさるもの。
その本でしか読めないものを追加することで、
ファンは已むを得ず買うハメになる。

しかしながら、本書にはそれはまるでない。
尾田栄一郎とワンピースが好きな人に、
コミックス以上に得られるものは本書にはない。
買う価値はものの見事にない、はずであった。

そこに現れたのが我らが内田樹先生である。
どういう経緯で解説を書くハメ…っと書くことになったのか、
それは皆目見当もつかないが、その解説を読むためだけに
本書を買うハメに陥ってしまった。
立ち読みでもよかったけどそこら辺はご愛嬌。

とは言いつつも、この解説というか解釈は、
少なくとも小学生にはちんぷんかんぷんであろう。
一体誰得、俺得ではあるが、な人選であることは間違いない。
本書を内田樹の解説のために買う人はいるが、俺は買ったし、
それが経済的に成り立つとは思えない。
となると編集者の趣味の人選なのだろうか。

ごちゃごちゃ言ってきたが、解説はさすがである。
作者尾田栄一郎にしてみれば、余計なお世話というか、
そんなこと考えてませんがなと、ちょっとした憤り
あるいは小っ恥ずかしさを感じているかもしれないが、
他者による解説なんて概してそのようなものである。
解釈は解釈であり、それは作者の意図とある種無関係であってよい。

内容が深いと言われるワンピースだが、
現代思想、宗教、グローバリズム、構造主義などの観点から、
これほど真面目に解説を書いた人は今までいないだろう。
調べたことないから知らないけど。

強いて文句を言えば、2冊合わせて1500円以上するのに、
この文量は納得がいかないので、次は新書一冊でお願いします。

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