いきなり先制点が入るとこまではよかったのですが、
その後は動きが悪く、あまりよいところが出せなかったですね。

すでにW杯出場が決定しているチームと、
勝つことでしか出場を見出せないチームでは
どんなにがんばってもモチベーションに差がでます。
もしカタールのほうが日本より低かったらおかしいでしょ?

激戦だった前試合、長距離の移動が重なってか、
全体的に動きが悪かったように思います。
特に守備の乱れが多く見受けられました。
前の試合と両ボランチ、両サイドバックが違うわけなので、
仕方ない部分はあると思いますが、
ポジション取り、マークの受け渡しの確認が必要でしょう。

後半、選手が交代してからリズムが多少よくなったと思います。
松井のように一人でリズムを変えられる選手は、
前でボールが収まらない展開では貴重だと。
ただ、持ちすぎるきらいはあるんですが。諸刃ですね。

興梠もよかったと思います。決定機は決めて欲しかった。
本田もいい動きでしたが、後半から入ったときには、
もっとボールを追い回してプレッシャーかけて欲しいですね。
キープ力もあると感じました。

逆に中村俊の動きはいまいち。
運動量あげて動いてたけど、彼にしては細かいミスが多かったような。
前の試合の影響もあると思うけど、やはり彼も30歳。
周りがもっと彼が最高のパフォーマンスをあげられるよう、
フォローしなければW杯は乗り切れない。
本田の交代がポイントになりそうですね。

それからもう一つポイントをあげるとすると両サイドです。
今、日本代表はいつになく両サイドが安定しています。
若い内田と長友の存在が大きいです。
守備はやや不安ですが、運動量、突破、センタリング、
シュートのいずれも素晴らしいと思います。
今日の内田は体調不良明けのせいか、いまいちでしたが、
最初のゴールの演出を見ても彼らしさが出ていたと思います。

ただ、彼らに代わる存在がいない。
ウズベキスタン戦の駒野は両サイドできる貴重な存在ですが、
突破力やセンタリング精度はやや劣る気がします。
カタール戦に出場した今野は本職ではないですし、
縦への突破も少なく、ポランチ控え守備固め要因という
使い方になるでしょう。
本番、内田か長友が出場できない場合も想定して、
両サイドバックの育成が急務ではないでしょうか。