WAFSとはWide Area File Serviceの略で、
低速度なWANの速度をLAN並に高速化するため技術です。
ただし、全ての環境下で高速化できるわけではなく、
用途としてはファイルサーバへのアクセスの高速化がメインのようです。
もちろん、製品によりますが、それ以外の通信も高速化可能です。
昨今では、システム、サーバをデータセンタで集中管理する流れになってきています。
この場合、地方営業所などWAN回線が低速であるような拠点からは、
サーバへのアクセスが重く、非常にいらいらさせられます。
このような環境でファイルサーバでファイル共有をする場合などは、
WAFSは非常に有利に働くかもしれません。
高速化の手段は通信の圧縮とキャッシュによるメインで、
特にキャッシュへのヒットが高速化の鍵になります。
ファイル利用の仕方次第で高速化できるかは大きく左右されるかもしれません。
どの程度体感速度が上がるかは入れてみてのお楽しみでしょうか?w
(そんなんじゃ稟議通らないですね)
で、今日一つ知ったのですが、あるデータのキャッシュを持っている場合に、
ファイルの変更差分だけをWAN回線を通じてダウンロードするタイプのWAFS機器では、
ZIP圧縮をすると効果が薄れるらしいです。
圧縮をすると差分がうまく取れないのが原因のようです。
元のファイル と 変更後のファイル は差分は小さい
元のファイルのZIP圧縮 と 変更後のファイルのZIP圧縮 の差分は大きい
ということです。
まだまだ認知度や浸透度は低いWAFSですが
これから市場は拡大していくと予想されています。
国内は回線が大容量・低価格が進んでいるために、果たしてどこまで市場が伸びるか、やや懐疑的です。
機器も決して安くはないですし、そもそも回線が細いような拠点にそんな投資するのか?ということです。
ただし、海外に目を向けるとアジアを中心に回線は非常に品質が悪いです。
そのような回線への金額負担に関わらず速度がでない地域では、これから伸びていくかもしれません。