せつこのたのしみ-手紙


手紙


amazon より


本格推理から学園ミステリー、パロディー小説や絵本など、さまざまな作風で読者を魅了しつづける著者が、本書でテーマに据えたのは、犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた意欲作である。殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を、大げさなトリックやサスペンスの要素を用いることなく、真正面から描ききっている。

武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。判決は、懲役15年。それ以来、直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて…。


  • 単行本: 357ページ
  • 出版社: 毎日新聞社 (2003/03)
  • ISBN-10: 4620106674
  • ISBN-13: 978-4620106670
  • 発売日: 2003/03
  • 商品の寸法: 19.5 x 13.5 x 3 cm
  • 1680円

    文庫版


    せつこのたのしみ-手紙(文庫)


    amazon より


    強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。しかし、進学、恋愛、就職と、直貴が幸せをつかもうとするたびに、「強盗殺人犯の弟」という運命が立ちはだかる苛酷な現実。人の絆とは何か。いつか罪は償えるのだろうか。犯罪加害者の家族を真正面から描き切り、感動を呼んだ不朽の名作。


  • 文庫: 428ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/10)
  • ISBN-10: 4167110113
  • ISBN-13: 978-4167110116
  • 発売日: 2006/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.8 cm
  • 660円




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    映画化してます


    武島直貴(主人公) : 山田孝之

    武島剛志 (主人公の兄): 玉山鉄二

    白石由美子 (ヒロイン): 沢尻エリカ

    中条朝美 (ヒロイン2): 吹石一恵


    いまならなんとタダでGyao! でみれます(いつまでみれるかわかりませんw)


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    加害者遺族について考えてしまう度★★★★