脳梗塞になったのが2005年ですが、高次脳機能障害の確定診断されるまでは、5年以上かかりました。
高次脳機能障害は、いまではそれなりに知られるようになってますが、身近にいないと具体的症状はわかりにくいかもしれません。
脳梗塞発症から1ヶ月もたたずに、某大学関係の病院にリハビリのために転院しました。そんなに早く転院できるとは思っていませんでした。
で、転院後最初の検査で認知症は疑われてたのは覚えています。認知症の簡単なテストである長谷川式簡易スケールで認知症の疑いありとされてました。
しかしその後のリハビリの進み具合、WAISという知能検査において高い成績をおさめたためか、認知症も高次脳機能障害にもなってないと脳外科医が判断されたようです。ただ、ぼくはWAISを受けたことをしばらく忘れてました。
その後何年かしてからメンタルクリニックに通うようになったときに、そこの医師から高次脳機能障害が残ってるのでは、という話になりました。
そこでもう一度入院していた病院の脳外科医に高次脳機能障害の可能性があるといわれたので診断できますかとお願いしたところ、一度テストを受けてるよといわれたのが、忘れていた入院時にしていたWAISでした。しかし、そこは丁重にお願いして、再度お願いしてWAISの知能テストを受けさせてもらいました。
その結果は、臨床心理士から高次脳機能障害の疑いはないとのこと。。それをメンタルクリニックの医師に告げたところ、テストを見ながら高次脳機能障害の特徴がよく表れてると解説してくれました。同じ結果を見せてこれだけ違うものなんでしょうか。また、知能テストでは、なかなか高次脳機能障害を見極めるのは難しいとのことでした。
メンタルクリニックの医師も高次脳機能障害の診断は下せるとのことでした。その診断書は障害年金の診断書や精神障害者福祉手帳の等級変更のための診断書で活用させていただきました。
その後、さらに高次脳機能障害の著書を何冊か書かれている慈恵医大第3病院のリハビリデーション科の医師が世田谷区に住んでいた縁から受診して、MRI画像、それは入院していた病院からデータをもらったものですが、それと新たに行った高次脳機能障害用のテストから、高次脳機能障害と診断してもらいました。