オートバックスが早期退職優遇制度、募集人数は従業員の約1割(ロイター)
輸出好調と円安を背景に好決算を続ける自動車メーカーとは対照的に世間を賑わせた中古車業界やこういう自動車関連業界は人口減少と自動車需要の減少から苦境に立たされているのが分かる。
メーカーは製品価格の引き上げで何とか凌いでいるのだろうけど販売部門はそうはいかない。これから待ち受ける厳しい時代を予感する消費者の財布の紐はどんどん締まっていく。
とりあえず、今回は1割の従業員を減らすことで対応できるかもしれないが、当然これで終わりではなく単なる始まりに過ぎないのである。
そして、問題は退職した従業員の次なる雇用機会がないということ。もちろん、介護や外食など人手不足の業界はあるが、今後、様々な業界で同じことが起これば吸収出来なくなるだろう。
確実に増えるのは、医療と介護だけであり、それ以外の全ての産業は斜陽となっていく。後3年もすれば失業者が溢れる事態となっているかもしれない。
物が売れない時代に起こるデフレスパイラルはなさそうだが、そういう時期に起こるインフレは経済破綻を早めるカンフル剤となりデフレスパイラルより被害が大きくなると思われる。
これは資本主義の宿命であり、何人たりとも逃れることが出来ないという点で悲惨極まりないモノとなるだろう。この悲劇から抜け出すには資本主義を捨てる以外にない事だけは書いておこうと思う。