Quouraでの回答を転載します。何かのお役立てれば幸いです。

 

 子育て終了後、離婚せずに、なあなあで二人で生きているよりも、離婚して一人で自分独自の人生を歩む方が正解ですか?

 

 

 リクエストありがとうございます。現代人は学校で学びを強要されるので正解が大好きです。学ぶとは過去を知ることであり、そこには正解があるのでそうなるのでしょう。しかし、本来、正解とは事前に分かるモノではないのです。

 

 その行動が正解かどうかを知るのは未来だから。答え合わせは長く生きることで実現するのです。人生の答え合わせが出来るのは厳密に言えば死ぬ間際という事になります。

 

 人生のゴールが死であり、その先はないので、そこで初めて我々は正解を知ることになるでしょう。

 

 要は、笑って死ねれば正解、泣きながら死ねば不正解ということです。こういう状態を一般に人生に正解はないと表現するわけですね。しかし、実際には正解はあるのです。でも、それを知った時には後の祭りという事になります。

 

 とても悲しい最期が待っているかもしれませんね。笑える最後が良いのは間違いないと思います。これをして「終わり良ければ総て良し」というわけです。仮に100年生きたとして、99年と11か月の末日の前日まで楽しい人生を送っても、死ぬ日に辛く悲しい目に遭えば、人生最期の記憶は悲しいとなるわけです。

 

 人生に於ける正解とはファイナルアンサーという事です。この世から消える最期の瞬間に笑っていれば、人生全てが笑って終わりという事になるのです。このことを誰かに伝えることは出来ません。従って、これは私の想像でしかありません。でも、きっとそうだと思います。

 

 そこで教訓として言えるのは、思ったように生きることが大事であり、そして、絶対に諦めてはいけないということです。だって、最期を最高にさえ出来れば、それが人生の答えになるから。

 

 従って、全ての人にチャンスはあるのです。ある意味、途中はどうでも良いのです。途中で悩んだりクヨクヨしたりする意味も価値もないのです。思いのままに生きれば良い。恐らく、それが悔いのない人生となり、笑える最期を提供してくれるからです。

 

 みんな途中を気にし過ぎるのです。それらは単に通過点に過ぎません。当然、良い事もあれば悪いこともあるでしょう。中には何もない人だっているかもしれません。しかし、そんなのは取るに足らないことなのです。

 

 だって、それらはゴールではないから。答えではないからです。

 

 どんなに途中で素晴らしいモノを得ても、人生の最期で泣いていては人生は悲しかったという答えになるのです。そして、途中でそういうモノを得る人ほど、晩年にはそういうモノがなくなり寂しく悲しい人生と言う答えを出しがちなのです。

 

 それはきっと、途中を大切にしたからそうなるのです。そう教えられたからそうするのかもしれません。何故、誰もこういう本当のことを教えてくれなかったんだって、死の間際に後悔する人も多いのではないかと思います。

 

 でも、それを誰も口にすることはないでしょう。何故なら、悲しい人生と言うファイナルアンサーには誰もしたくないから。下手したら無理やり笑顔を見せるかもしれません。死の間際にまで嘘をつくことほど寂しいことはないと思いますが・・・

 

 むしろ、素晴らしいモノを掴み損ねた方が笑える最期になるかもしれませんね。最期の最期に問われるのは本当の気持ちとなります。そこまで来て本当が問われるのです。きっと、何で最初から本当で生きなかったのかと後悔するのはその為かもしれません。

 

 それは誰もが途中を気にしているからに他ならないのです。

 

 「終わり良ければ総て良し」という言葉はありますが「途中良ければ総て良し」という言葉は聞いたことがありません。

 

 私たち生き物には死という終わりがあります。しかし、終わりがあるから答えもあるのです。答えとはこの世に生まれ生きたご褒美となるはずです。そして、答えを決めるのは答えを出す自分なのです。

 

 だから、人は自分を信じて生きなければいけないのです。先生を信じてはいけない。だって、ファイナルアンサーを答えるのは先生ではなく自分だからです。そして、その答えは最期の最期にしか分からないという事です。

 

 とても楽しみではないでしょうか?なんかワクワクしませんか?人間という生き物は凄いと思います。こうして、全てを楽しむことが出来るのですから。

 

 事前には分からない答えを探すことは出来ません。そういう無理をするから人生を棒に振るのです。とかく正直者は損をすると言われる社会ですが、最後に問われるのはそれなのです。

 

 学校教育で完全に自分という存在を消された人は、人生のご褒美となる正解さえ得られないという更に悲しい現実が待っているのかもしれませんね・・・