このIT社会で経済情勢を知りたければ、ITの要となる半導体市場を知ることではないかと思う。今や半導体なしに作れる工業製品はないと言っても過言ではないから。
昔は株価で経済情勢を知ることが出来たが、今や株価や為替などはは政府の介入で滅茶苦茶に操作されているし、政府の発表する統計も同様に信用することが出来ないので実態を知ることは出来ない。
後は、企業の個別の決算が頼りとなる。その中で、ITの要である半導体の情勢は大きな手掛かりとなるでしょう。もちろん、企業が粉飾をすれば分からないけど、一般的に悪く粉飾することはないから、悪い決算は真実だとみて間違いないと思います。
業績不振を半導体不足と報じて来た企業やマスコミの嘘が見えて来たわけで、もう半導体不足という業績不振の理由を語ることは出来なくなったのではないかと思います。
最近では、流石に半導体不足を言う事もすくなくなりました。その代わりに出て来たのが人手不足という理由です。まあ、しかし、人手不足が発生しているのはほんの一部の業界であり、基本、人手は余り始めていると思います。
何故なら、労働人口の減少以上に消費人口が減っているからです。ご承知のように昨年は156万人もの方が亡くなっている。これは沖縄県に匹敵する人口であり、たった一年で、それだけの市場が減少したという事です。
この流れは日本だけに留まることはありません。先進国では米国と仏国を除き人口減少は続いている。特に著しいのが中国と韓国でしょう。
モノを売るためには売る相手が増えないとどうしようもないのです。それを価格アップで凌いできていますが、給与を上げないので、それに対応するのが難しくなって来ていると思います。
こういう中で、多くの企業は売り上げアップ利益アップに躍起になっているわけですが、その行動は当然あだとなり自分の首を絞めることになると思います。
この中間決算から下方修正をする企業がチラホラと出て来ましたが、来年以降は下方修正のオンパレードになってくると思われます。
下方修正が本格化すれば、企業のリストラも本格化するわけで、人口減少という市場縮小の要因に加えて、労働人口の削減というダブルパンチに見舞われることになるでしょう。
いよいよ資本主義が崩壊に向かって走り出すことになります。そして、それは年々加速していき多くの人の人生を狂わせることになるでしょう。
それを救う手立ては一つしかありません。その一つに何時気づくかで日本人の未来は決まると思います。