「切っても採算取れない」木材業界苦境 コロナ禍後、価格急落(福島民友新聞)  

 

 

 人口が減る社会に於いては、当然の如く市場収縮が急激に起こるわけで、その結果、あらゆる産業で採算が取れなくなる。今はまだそれを何とかインフレでカバーしているけど。

 

 それが限界に来ると一気に没落が始まる。

 

 普通に考えれば誰もが分かることですが、誰もそんなことを考えないので知る由もない。後は、バカなマスコミの馬鹿の一つ覚えによって繰り返される経済成長という幻想を信じるだけかもしれない。

 

 木材業界というのは、それほど大きなシェアを持たないかもしれませんが、そういう小さな所から壊れていくのです。そして、そういう小さな産業が支える大きな産業が遅れて危機に至る。

 

 まあ、それは最終段階であり、そこまで来るともうだれにも止められないという状況になっていると思われます。

 

 先ほど書いた半導体から、こうした木材産業まで、あらゆる産業が市場縮小の影響を受け始めているわけです。きっと、次に起こるのはこうした産業での人員削減であり、それがまた消費市場を収縮させることになるという悪循環が始まるわけです。

 

 今回の経済衰退が過去と大きく違うのは、チャットGPTなどの生成AIの出現であり、ハイスペック層にも人員削減の嵐が起こるという事だろうと思います。

 

 これまでは安泰だった上流階級の人たちさえ例外ではなくなる。良い大学に行けばという望みの綱がなくなるという事です。

 

 10年後に無くなる仕事などという予想が色々ありますが、現実は予想を遥かに超えてきているのではないかと思います。

 

 それは、例えば、山に登るのには相当時間が掛かりますが、山を下りるのはあっという間というのと似てる気がします。日本が戦後70年掛けて成長を遂げた訳ですが、衰退はあっという間に起こる。

 

 このスピードの付いていける人間は居ないと思います。それが何をもたらすかは想像するだけで怖くなるわけで、そうならないためにと思ってメッセージを送り続けているわけです。