不倫が世間から注目される時代 すでに「愛情に基づく」近代的結婚は崩れ始めている（AERA dot.）
＞ 前近代社会は親戚や村といった共同体が何か困ったときには
＞助けてくれました。
＞近代社会においては、核家族以外の人には助けを期待できません。
問題は、何故こうなったのかではないかと思います。その原因は、日本が戦後急激に資本主義というモノに入信していったからではないかと思います。
戦前の大日本帝国時代は、神道という宗教を通して天皇を神とした君主制で国家を維持していたので、資本主義という宗教の介入はそれほど大きくはなかった。
しかし、敗戦で国家体制が大転換をしたことで、神道は反故にされ、そこの入って来たのが資本主義という新しい宗教だったのです。
資本主義は、資本＝お金、主義＝教義と置き換えると「お金教」という宗教であることが分かると思います。単なる経済原理ではないのです。
お金が全て、お金が神という、人を狂わせる新興宗教なのです。かつて、日本で大きな問題を起こしたオウム真理教を見れば、資本主義が宗教であると分かると思います。
そして、宗教の目的は何なのかも。そういう点でオウム真理教は優れた組織を形成し、まるで国家と同じような体制を築いていました。
大抵の人は生まれた時から国家というモノがあり、それは自然と同じ感覚で見ているので何も疑問に思わないのでしょうが。
国家はどうやって作られるのか？国家の目的は何なのかを考えると、国家が自然とは天と地ほどの違いがあることに気づくことが出来るかもしれません。
そういう点で、オウム真理教の築いた体制は興味深いのです。
日本に於いても国家を築くために神道を立ち上げ、人である天皇を神に祭り上げることで、国家体制を構築していったという歴史があるので参考になると思います。
それを民主主義だの共産主義だので国家を語り出すから、国家の本質が見えなくなるのです。学者という存在は実に本質を誤魔化すのに利用されていると思います。
ということで、本題に戻りますが、日本の伝統とも言える地域共同体と大家族を壊したのが学校ではないかと思います。
資本主義という宗教では学校が教会の役目を果たすのです。教会も学校も教育に依って洗脳するためにある組織なのです。そもそも、教育自体が洗脳であり、それを良いモノだとするのは間違っている。
特に、教育を主導するのは誰かという事を見る必要がある。かつての日本で地域教育を担っていたのが寺子屋です。寺子屋とは私塾であり、地域によってバラバラで自由があります。
従って、現在の学校で言えば専門学校に近いと思います。
これに対して、学校教育は国家が主導しており、地域差はなく当然自由もない。従って、学校教育の普及と高度化を図れば図るほど、地域の特色や自由を奪っていくので地域共同体は弱体化する。
それと同じように家族も家族の特色を失い自由を失い弱体化していくのです。そして、拠り所を失った人間は、遂に「お金」に拠り何処を見出すことになるのです。
そして、国家に支配される奴隷と化していく。学校で一生懸命勉強して高い給与を貰える奴隷になるために、国民同士が争い始めるのです。
その結果、国家への圧力は下がり国家は安泰となる。しかし、国民は激しい競争社会で疲弊していくのです。
こうして、日本人は日本人としての価値をすべて失い、それと引き換えにたくさんの紙切れを手にしたのですが、それは束の間であって、競争の過酷さが進むに連れて、手にした紙きれを失い始めたということになるでしょう。
紙切れが最後の砦だったのですが、それを失った機械人間たちは茫然自失に陥ると思います。改めて書きますが、そういう風に日本人を改造したのは、宗教教育から始まった渡来の学校教育なのです。
文明開化の言葉に釣られて踊らされた結果、私たち日本人は全てを失ったという悲しい現実を突きつけられているのです。
それでも、この資本主義という宗教に縋るしかない。「自分で考えて行動する」ことの出来ない機械人間には、与えられ環境で死んでいくのを受け入れるしかないのです。
早く事実をキチンと捉え目を覚ましましょう。そして、個々人が自分の人生の目的をキチンと築いて、人間としての人生を目指すべきではないかと思います。
未来は学んでいては手に入らないのです。自分で考えて行動することでしか自分の人生は手に入らない。そして、そういう人生を生きれば楽しくなるし幸せにもなるのです。
それを壊しているのが資本主義でありお金であるという事を忘れないで欲しいと思います。お金で得ているのではなく、お金で失っているのです。
