「このままでは日本の酪農業は壊滅する」 「牛乳余り」が直撃した酪農家の窮状と、無策すぎる政府の責任(マネーポストWEB)  

 

 

 妻が、牛乳の値段が上がった大騒ぎしていました。以前は、2リットルで230円くらいだったのに今や350円もすると。私は、この記事の内容を以前から知っていたので「嘘だ」って思ったのですが、今回の一連のインフレを考えれば当然のことだと思いました。

 

 要は売れなくなると何故か価格は上昇するという、これまでの常識を反故にする状況が至る所で起こっているわけです。

 

 でも、答えは実に簡単なことで、かつてモノが売れていくことに依って値段が下がったのと逆が起こっているという事。

 

 何故、そういう事が起こるかと言えば、企業が規模を縮小しないからという事です。現実に言えば、企業が規模を縮小することは不可能だという事なのです。

 

 事前に仕入れたもので物を作り売ってもうけを出すためには、売り上げは右肩上がりでないと成り立たないわけです。

 

 対前年マイナスとなれば、余剰資金がなければ支払いのために借り入れをしなければいけないので、儲けが減る。もちろん、それが単年であれば大きな問題とはならなくても、数年続けば体力のない企業は倒産することになるのです。

 

 だから、価格を上げて売り上げを伸ばす必要がある。しかし、市場が減っている中で、それをやると売り上げ減少に拍車を掛けることになるのです。

 

 資本主義というのは右肩上がりの経済でないと成り立たない仕組みとなっていることに改めて気づかされるのではないでしょうか?

 

 つまり、この市場収縮に依る状現象が続いて行くと、どこかでとん挫するという事なのです。この資本主義の自滅を資本主義とのテロメアと私は呼んでいます。

 

 これから先、資本主義を続けると最終的には全滅という状況になるという事です。高度経済成長の逆がこれら始まるという事です。高度経済衰退と呼ぶことが出来るでしょう。

 

 毎年明るくなっていた時代とは逆に、毎年どんどん暗いニュースしか出なくなる。その状況にどこまで人間が耐えられるかというバカみたいな我慢比べが続くわけです。

 

 しかし、その先に楽しいことは何一つない。心身ともに疲弊し生きて行くこと自体が年々苦しくなる。それが高度経済衰退というこれから訪れる悲しい現実という事です。

 

 もちろん、それは資本主義を続けるならば・・・という前提に於いてであり、資本主義さえ捨てられれば、そのように暗い未来は消えてしまうという程度のことだと言えるでしょう。

 

 問題は、そんな小学生でも分かることに何時きづけるか?という事になるわけで、一日でも早く、気づくことで被害を最小限に抑えられることになるわけです。