50歳すぎてから人生に楽しい事なんてあるんでしょうか?

 

 という質問で思うのは、他人ごとのような感じがするという事です。人間は発する言葉で自分の状態を知ることが出来るということを覚えておくと良いと思います。


 つまり、そういう発言をするというのは自分というモノがないという事です。本来、楽しいことは他人に教えてもらう事ではない。自分で見つけない限り見つからないのです。そして、これまで、楽しいことは他人から教えてもらったので、見つけ方を知らないという事になる。


 もしかしたら、そもそも楽しいことが何かを知らないという事かもしれない。これまでの人生を自分で考えて行動したことがないのです。常に誰かに指示されて教えられて、その通りに生きて来たということです。


 こういう状況はある意味深刻な状況かもしれません。先ず、本当の自分を取り戻すことから始める必要があります。楽しいことを見つけられる自分を目覚めさせなければいけないのです。本来、それは誰もが持っているものであり、誰もがそう思っているから失っても気づかないのです。


 それは何故気づかないかと言えば、学校教育が長い時間を掛けて本当の自分を消していくからです。人間形成で最も重要な時間をほぼ全て使って、巧妙に本当の自分が消されていくのです。


 それは、人間から自由を奪い国家の思い通りに働く奴隷とするためという事になります。だから、学校教育は無償で全国民に行われるのです。従って、従順に教育を受けた者ほど自分を消され、国家の望み通りに働く奴隷となってしまうのです。


 何事も全てを決めるのは自分なのですが、その自分が本当の自分かそうでないかを見極めるのは現代社会では非常に難しいと言えるでしょう。何故なら、全員が学校教育を受けているからです。そして、その中であるべき人間像を植え付けられ、気づかぬうちに本当の自分と入れ替えられるのです。


 それは、若い内には先ず気づかないでしょう。そもそも、若いころは自分がどういう人間であるかを知る人は少ないので・・・そして、入れ替えられた別人の自分が生きて行くうちに、大抵の人は違和感を覚えるようになる。


 それは、怒りっぽくなるとかイライラするという状況で見て取れるかもしれません。いずれにしても不安定な状態となるわけです。そういう人はまだ、本当の自分が残っているからそうなるのですが、それを通り過ぎると本当の自分は殆ど居なくなり安定することになる。


 しかし、所詮、あるべき架空の人間は偽物であるので、例えば、何かの組織に属している間は分からないですが、そこを抜けだし指示命令のない所に出ると、本当の自分が居ない人は何も出来なくなるのです。


 それが分かる人はそれを知られるのを恐れて、趣味や新しい仕事にのめり込んでいくことで、本当の自分が居るかのように振舞う傾向があります。全国民が同じ学校教育を受けたことで、今やこういう日本人ばかりではないかと思います。


 それは日本社会がこれから非常厄介になってくるという事でもある。もしかしたら、純粋な日本人はもはや絶滅しているのかもしれません。教育という洗脳は実に恐ろしいのです。そして、その成果は、それをやった人が見れないという点で更に恐ろしいと言えるでしょう。

 

 本当の自分を取り戻せると人生は楽しい事ばかりになるので、こういう言葉を発することはなくなります。常に、自分が発する言葉で自分を分析しながら本当の自分を復活させることにチャレンジしてみてください。

 

 そして、自分を取り戻す上で最も重要なことは、自分を卑下しないことです。全ての人間は天才であり誰からも卑下されるべき存在ではないのです。そういう言葉を思い出す時点で、洗脳されているという事を知るべきです。

 

 人間同士は比べられるモノではないということ。そういうレベルの存在ではないということを先ずは理解しましょう。何故なら、そういう中に本当の自分が隠れているからです。他の人間と比較対象出来るレベルに本当の自分は居ない。

 

 そこに居るのは、学校教育で植え付けられる偽の本当の自分だから。その偽物を本当だと思わせることが出来るレベルに人間を引き下げることで、それは実現できることだから。そのレベルに引き込まれないことが、本当の自分を見失わないコツだと言えるのです。