世界をある意味震撼させた今回のチャットGPTですが、検索エンジン市場で圧倒的に優位に立つGoogleは音なしの構えとなっている。

 

 一見、チャットGPTの凄さに諦めているかのように見えるのだが、恐らくそんなことはないと思う。聞くところ依れば、GoogleのAIサービスBARDは医療系に強いらしい。

 

 そう聞いたときは気づかなかったが、改めて冷静に考えてみれば、

医師や薬剤師の仕事はAIによって淘汰される職業であった。つまり、今日一番高給を得ている医師が要らなくなる。

 

 もちろん、それをカバーするのがAIであるが、Googleはそれに特化しているということで、実に賢いやり方だと思った。

 

 今後、医療システムは医療AIをした国家が一元管理するシステムで構成されることになるだろう。そこに搭載されるAIをめぐっては熾烈な争いが予想される。

 

 もし、例えば、日本の医療システムに搭載されれば、それだけで毎年数兆円の収入が見込めると思われる。一人年間一万円の利用料を取れば、年間で10兆円となる。

 

 医療という人の命を預かるAIにミスは許されない。それだけ、高度で洗練されたAIが求められるはずである。きっと、チャットGPTではダメだと思う。

 

 余計な情報が多過ぎるからだ。

 

 マイクロソフトの場合、何と言っても基本はofficeであり、最終的にはOFFICEにチャットGPTを搭載して利益を出すことが狙いだと思う。

 

 だから、多くの人に使われるような広範な知識と情報を重要としている。だから、競争相手とはならないと言える。企業にとって最も損なのは企業間での競争である。

 

 かつては競争で技術力を鍛えたものだが、今やそんな技術力を如何に適正に効果的にビジネスをするかを考えた方がよいのである。汎用モデルよりも専用モデルの方が儲かるのである。

 

 検索エンジンでマイクロソフトに敗れてもそんなものは屁でもないだろう。二兎負うものは一兎も得ずである。検索エンジンという汎用でリードしてきたが、もはや広告は頭打ちであり、これ以上の収益増は見込めないのである。

 

 それよりもある所からお金を奪う。その最高のターゲットは国家となる。それは、新型コロナウイルスワクチンで証明されているのではないだろうか。

 

 お金を刷るところから、つまり、お金の尽きないところからお金を奪うのが一番賢いのである。今後、国民はどんどん貧しくなるので、汎用性では膨大な収益は見込めないのである。

 

 マイクロソフトもofficeにチャットGPTを組み込むことで、ソフト開発は終了となるだろう。今のところ、365の導入によって、企業を維持するだけの最低限の経費は賄えるが、そこまでである。

 

 しかしながら、汎用性であろうと専門性であろうと、いずれは無価値となっていく。何故なら、改良は永遠ではないから。そして、最終的には如何なる企業も国営となり、国家のシステムに組み込まれておしまいということだろう。

 

 とは言え、それはお金が要らない世界の完成を近づけるわけで、国家そのものの存在価値を奪うことにもなる。最終的に様々なシステムは一つに収斂され、自然と同じようなあることに気づかないシステムとなっていくのだろうと思う。

 

 全ては、我々人間が快適に生きていけるようにするためであり、その原動力としてお金という仮想価値が使われたということになる。

 

 しかし、未だに人類はそのことに気づいていない。だから、ひたすらお金に執着して苦しむのである。全ては目的と手段をキチンと理解することで上手く行くのである。

 

 間違っても、手段を目的にしてはいけない。我々は、この失敗を何度もしている。その大きな間違いは改めて言うまでもなく、神とお金であり、今度がAIとなる。

 

 そして、今度同じ間違いをしたら人類は滅びるというわけです。