スマホ、過去最大の減少 Appleついにマイナス成長(JBpress)  

 

 

 一世を風靡したスマホが早くも売れなくなったそうです。金儲けをするには、売れているモノを売るという発想もありますが、今はないモノを作る事で莫大な儲けを得る事が出来るという事もある。

 

 しかし、爆発的に売れた新商品も行き渡れば新商品ではなくなり、買い替え需要しかなくなるのです。それでも、アイフォンはバージョンアップを繰り返し新しいモノを作り続けたので長く売れた方なのかもしれません。

 

 資本主義というお金を儲けなければ生きていけない世界に於いて、その金儲けの対象となる製品やサービスは、売る為に常に改良をされて行くわけですが、それが進むにつれて実は売れなくなるという悲しい現実があるのです。

 

 それは何を意味するかと言えば、金儲けをする企業が、自分で自分の苦しめる努力を続けているという何とも哀れな組織であるという事なのです。

 

 これを私は資本主義のテロメアだと思っています。

 

 それでも、これまでは何とか売り上げを伸ばし続けて成長を果たしてきたのかもしれませんが、スマホという最後の商材が限界を迎えた今、資本主義の限界に達したと言えるのではないかと思います。

 

 パソコンがそうであるように、液晶テレビがそうであるように、技術革新で生まれて来る製品はいつかは売れなくなる日が来るのです。いや、それは、売れなくなるのではなく、長く売れるのですが、企業の成長には貢献できないという事です。

 

 パソコンにしても液晶テレビにして多くの人が使うわけで、買い替え需要はスパンが長くなるでしょうが今後も続くことでしょう。しかし、そうした需要で企業は賄えないのです。

 

 その結果、リストラや倒産という憂き目に遭うわけです。

 

 更に、少子化による人口減少が、需要を大きく減らしていくという更に厳しい環境に追い込まれて行くわけです。

 

 私たちは豊かさや生きていける環境を求めて資本主義という新興宗教に帰依したわけですが、その信仰の土台となる明るい未来と確かな幸せがほころびつつある今、この宗教から離脱することを考えるべきではないでしょうか。

 

 それは、老朽化して沈みかけた船から、夢のある新しい船へと乗り換える事を求められているのと同じではないかと思います。それが時代の要請というものであり、それに耳を傾けられなければ、命が危ない状況となっているのです。

 

 国家が配るお金に火だるまになって焼かれるのか?

 

 今や人類の未来は風前の灯火と言えるでしょう。