日本経済を「大復活」させる意外な処方箋…アメリカの元財務長官が提案した「驚きの方法」をご存知ですか?(現代ビジネス)  

 

 

 日本経済を復活させるという方法が外国から入り始めました。デフレ脱却を金融政策だけで乗り切ろうとして失敗したので、今度は財政出動をやろうという事でしょう。

 

 ゼロ金利、マイナス金利を始めた時点で、資本主義は役目を終えたという結論を受け入れなければいけないのに、資本主義教の牧師たちは、それが出来なかったという事です。

 

 まあ、それは仕方のない事で、徳川みたいに自分から政権を譲ろうとする賢者はそうそう居ないのです。そういう先祖が居たとしても、それを見習おうとはしない。

 

 一体、学校で勉強した人たちは何を学んだのでしょう^^;

 

 かと言って、財政出動で出来ることは殆どありません。いや厳密に言えば沢山あるのでしょうが、その結果として得られるのは現状維持であり、それでは経済成長とはならないのです。

 

 そして、直ぐ結果を欲しい政府にはばら撒きという小学生でも出来る財政出動しかないわけです。コロナに於ける異次元の財政出動によって、表面上のデフレを解消し、スタグフレーションを引き起こしているわけです。

 

 不思議なのは、70年代という高度経済成長時にスタグフレーションが起こったとされていることであり、あれは単に石油ショックによる一時的な急速インフレに過ぎないと思います。

 

 本来は景気後退に起こるインフレであり、ある意味、それは政策の引き起こす異常なインフレを言うのだと思います。その見本がコロナによる異次元の財政出動。

 

 それまでの日本は長引くデフレ不況で瀕死の状態となりつつあり、ゼロ金利からマイナス金利という異次元金利を発動してもデフレ脱却が出来なかったのです。

 

 それほど、経済が後退し続けていたという事でしょう。

 

 何故、経済は衰退するのかと言えば、それは経済とは衰退するモノだからということになる。商品が行き渡れば売れなくなるという現実を知らないだけだと思います。

 

 企業業績は新商品開発で決まる訳で、それが売れなくなれば売り上げはどんどん落ちていくのです。そして、最後の新商品となったのがスマホであり、それが一巡化すれば、もう経済をけん引する商品は無くなる。

 

 だから、企業は生き残るために商品価格の引き上げを始めたわけです。それで対前年を越えても、来年は厳しくなる。何故なら、単価アップで得た収益では給与を上げられないから。

 

 単価アップするには性能や耐久性を上げる他有りません。

 

 つまり、それは商品がどんどん売れなくなることを意味するのです。企業というのは一生懸命努力して儲かっているように見えるのですが、それは自分たちの寿命を自分たちで早めているだけなのです。

 

 そういう頑張っても頑張っても給与が上がらない状況に社員は疲弊していく。そういう自転車操業が長く続くことは有りません。

 

 お金を儲けるというのは結局のところ自分で自分の首を絞めるということなのです。従って、儲けの先に豊かな未来など待ってはいない。待っているのは、どんなに頑張っても報われない未来となるのです。

 

 そもそも、資本主義に人間を幸せにする機能はない。お金が全ての世界に人間の居る場所はないのです。真綿で首を絞められる環境に居てそのことに気づかないのは、一重に学校で勉強するからバカになることが原因です。

 

 そして、打つ手の無くなった政府はお金のばら撒きしか出来ないし、今度はコロナの異次元財政出動並に、子育てに異次元の財政出動をしようと画策しているのです。

 

 しかし、学校で勉強した人たちに大きな大きな対立がある。政府は無限に財政出動が出来ると考える人たちとそれは出来ないと考える人たち。言うなれば革新派と保守派と言えるでしょう。

 

 コロナで異次元財政出動が出来たのは、何と言って災害級の惨事であったから。商売が出来ないという本人たちには何の責任もない事態であり、多くの国民が対象となったからです。

 

 しかし、少子化にそういう理由を付けるのは難しいでしょう。

 

 今や世代を超えて多くの人たちが困窮している中で、若い人と子どもたちだけを優遇するのは厳しいと思います。保守派の人たちは、きっと、そのことを盾に抵抗するでしょう。

 

 結局、名ばかりに異次元少子化財政出動になると思います。東京都が五千円ですから、政府は一万円くらいが関の山だと思います。

 

 もちろん、そんな財政出動で少子化が止まることは有りません。

 

 これから経済はどんどん悪くなっていきます。しかし、それは良い事なのです。経済が悪くなるとは仕事が無くなることであり、それは何度も書いている様に我々が働かなくても生きていける社会になっている証拠なのです。

 

 人間は働くために生まれて来る機械とは違うのです。資本主義がそれを忘れさせてしまっていることが根本的な問題であり、大事なのは人間社会がキチンと機能することなのです。

 

 資本主義が効率化合理化を成し遂げたからこそ、仕事が減っていくわけで、そうやって経済が衰退することに依って、我々人間が人間らしく生きれれる社会が作れる環境に近づいているのです。

 

 大事なのは資本主義と言うお金中心の世界を捨て、人間中心の人間主義へとパラダイムシフトを進める事なのです。今のところ資本主義教徒の牧師が牛耳っているので、そういう事を言う人は少ないですが。