トヨタ、EV戦略見直し検討 クラウンなど開発一時停止=関係者 | ロイター  

 

 

>トヨタはロイターの取材に対し「カーボンニュートラルの実現には自社

>の技術開発だけでなく、様々なパートナーやサプライヤーとの協力が

>必要不可欠」だと回答。

 

 端的に言えば、トヨタは自力では勝てないということです。もしかしたら、EVから撤退するのではないのか?エンジンと心中するという道もあるのです。

 

 後発のEVで惨めな思いで潰れていくより、世界一のエンジンで潰れた方が面目は経つ。トヨタのプライドは保たれる。ハイブリッド車で行けると思ったのが敗因ではないかと思います。

 

 散り際としては美しい形ではあるのですが、そういう潔さがあるとしたら、半導体不足での減産などという嘘はつかないでしょう。前にも書いたように、EVに未来はない。それを知ったら、EVに挑むことが虚しくなるでしょう。

 

 永久に使えるモーターで動けば買い替え需要は激減するので、テスラも売りが一巡すれば倒産することになるでしょう。モノが良くなるというのは、資本主義にとっては諸刃の剣であり、金儲けに欠かせない事ではありますが、自分の首を絞めることでもある。

 

 資本主義という金儲け主義は、結局のところ、その金儲けによって全てを亡き者にするという事なのです。この原則が分かれば、資本主義を捨てることも出来るのですが。

 

 学校ではそういうことを教えないので、誰も気づくことはなく、だんだんと苦しくなっていくのです。

 

 

 

 日本にEV専門メーカーが出来なかったことが敗因ではないかと思います。個人的には商社や保険会社辺りが名乗りを上げる力を持っていたとは思うのですが、そういう柔軟性は無かったという事でしょう。

 

 既存の自動車メーカは、EVで新たな顧客を獲得するというより、今の顧客をエンジン車からEVに乗り換えさせるだけであり、EVに投資しても良くて現状維持で、悪ければ経営を悪化させる火種となるのです。

 

 とは言え、そういう本当の事を口外することが出来るはずもなく、結果的に迷走を招くことになる。何れにしても、自動車産業の衰退は見えており、後は、どう散るかを選ぶしかないと思います。

 

 これだけ自動車がたくさん走っているのにそんなことあるか!!と言われそうですが、それは、これだけ沢山の人間が居るから人類は滅亡しないと思う人たちであり、問題の本質が分からない人ということです。

 

 需要というのは供給によって消えるのです。その危機感からSDGsという言葉が生まれたわけで、たくさん居るから大丈夫なのではなく、そこから新しい需要が生まれるかが大事なのです。

 

 そして、その新しい需要の最大の要因である新しい人間。これが少子化によって大きく減少していることが最大の経済問題となるのです。

 

 もちろん、何度も書いたように、少子化の原因が資本主義であり、資本主義が作る競争社会によって、結婚したり子を儲けることが不利になるという本末転倒な状況が、結果的に、資本主義を消滅させるのです。

 

 トヨタがEVから撤退しようが参入しようが、何れにしても、トヨタは大規模なリストラを迫られる。水面下ではその準備で経営陣は頭が痛いところではないかと思います。

 

 最大の問題は、その発表のタイミングでしょう。

 

物価高の次は「米国の不景気」がやってくる…これから日本で起きる「中小企業の倒産ラッシュ」に早く備えよ

 

 しかしながら、この記事でも分かるように経済状況は日に日に悪化しているわけで、今ここでトヨタがリストラというニュースが出ると、一気に崩れ去るリスクもある。

 

 本当は、コロナ前にやっておくべきだったのだと思います。ここまで来たら、何時発表しても同じことですが、先に行けば行くほど衝撃が大きくなるのではないかと思います。

 

 大企業も政府と同じで先送り病に掛かっており、正式発表の前に、この記事の様な内部からの情報漏洩という形で様子を見ての正式発表となるような気がします。

 

 良い事は遅らせても問題ないですが、悪い事ほど早く対応しないと手に負えなくなるので、前倒しの発表が一番良いのですが。しかし、発表した時点で、トヨタの看板に泥が付くことになるのは避けられないでしょう。