イーロン・マスク氏、ツイッター従業員75%削減を計画-報道(Bloomberg)  

 

 

 この記事を読んでどう思われるでしょうか?

 

 スピードが命のIT業界は、そのスピードで終幕も早くなるという事です。

 

 IT,デジタル化は、日本で今最も重要視されているイノベーションを起こす道具ですが、そのスピードの速さによって、自らを早く自滅に追い込む道具でもあるという事です。

 

 誰もが行き詰った経済を打開しようとイノベーションに期待を寄せるのですが、IT,デジタル化でイノベーションを起こせば、雇用が失われるので、経済に於いては実はマイナスなのです。

 

 イノベーションに取り組む人たちにそれは分かっているのか?という疑問があるのです。世界がイノベーション病に取りつかれたのは、新しい産業を創出出来なかったからであり、その代わりに内部を効率化して利益を増やすために始めた事なのです。

 

 企業というのは実に酷いものだと思います。自分たちが生き残るためには何でもする。これまで頑張った社員の首を切るし、これまで買ってくれた顧客に高いモノを買わせる。

 

 しかし、逆にそういうことをするから、市場収縮が進行し、最終的には企業自身の首を絞めることになると言えるでしょう。

 

 かつて近江商人が言っていた三方良しというのがありましたが、今では一方良しになりつつあり、商売は崩壊寸前というところではないかと思います。

 

 仕事を頑張った先にあるのが首だと知ったら誰一人頑張る者は居なくなるでしょう。その兆候が世界中で散見されるようになりました。

 

 これもまた、脱資本主義の動きであり、世界はゆっくりではありますが確実に資本主義を終わらせる方向へと動いていると思います。