そもそも「インフレ」って何?日本の経済どうなっているの?(Web eclat)  

 

 

 

>本来は経済の成長とともに物価は上がるので、物価が上がらないこと
>は世界的に見ると異常なこと。
 
 未だにこの定説にしがみついている頭脳が私には理解できません。ソレは寒い冬に半袖でいるようなものなのです。暑い夏にダウンジャケットを着込んでいるようなものかも(^_^;)
 
 そういうことをすれば、単に寒いとか暑いとか言ってる場合ではなく、低体温や熱中症で命が危険にさらされる事になるのです。
 
 現実的に、そういうバカげた行動を取る人は一人もいません。何故なら、私達には暑さや寒さを感じる事が出来るからです。
 
 しかし、経済という論理世界に於いては、そういうバカげた論を平気で言えるのです。そして、論の王者である教授にはそれを現実だと思わせる権威があるのです。
 
 偉い人は間違わない。逆に言えば、偉くなりたければ間違わない。しかし、現実には間違いを犯さない人間は居ないわけで、それを上手く誤魔化してくれるのが言葉となります。
 
 教授たちが言っている経済成長とは、実態として言えば、市場拡大がベースとなって実現できるモノなのです。しかし、永遠に市場が拡大することはない。
 
 何故なら、人の数が有限だから。そして、経済的に言えば、買える人は更に限られる。だから、あっという間に飽和するのです。飽和した段階で経済成長は終了です。何故なら、市場拡大が止まるから。
 
 そして、ここから起こる市場収縮で何が起こるかを現代人は知らない。仮に市場収縮したって経済は成長するんだと信じて疑わないのです。それはきっと、権威ある教授がそうのたまうから・・・・
 
 そして、市場収縮による経済の衰退が全く認知されなくなる。それが現実に起こっていても、それでも明日は成長するんだという強い信念の下に。
 
 ここまで来れば、もはや学問ではなく宗教であり、信仰であると言えるでしょう。そう言えば、学問の世界と宗教界との構図には似たような傾向があるのではないでしょうか。
 
 教授たちが間違っている学識を覆せないのは、それが学識ではなく信仰だからなのかもしれません。
 
 今インフレになっているのは、市場収縮の中でお金を刷りまくった結果です。販売数減少をカバーするために製品単価を上げて売り上げを確保することで起こっているのです。
 
 そして、今後さらに売り上げが減れば、更なるインフレへと向かうでしょう。しかし、そのインフレにどこまで市場がついて行くかという問題があるのです。
 
 ご承知の様に、仕事が無くなればお金が無くなりモノを買えなくなる。その状況で更に値上げすれば、誰も買わなくなる日が来るでしょう。今や借金して買える時代ではないのです。
 
 買えなくなったらなったで考えれば何とかなるのです。何故なら、私たちが買っているモノの大半は生きていくのに必要のないモノだから。
 
 後は、その当たり前に多くの人がいつ気づくのかではないかと思います。
 
 この人類史上初めて市場収縮という経済衰退が我々に何をもたらすのか。その一つが少子化であることは間違いない事ですが、それ以外にどのようなことが起こるのかを知っている人は少ないでしょう。
 
 人生で最も大事なのは「まさか」なのです。そして、まさに今、その「まさか」が起こり始めたわけです。