労働者を救うはずの「リスキリング支援」、現実には企業の「解雇の道具」に?(ニューズウィーク日本版)  

 

 

 

>IT化によって当該業務を諸外国と同じ人数で実施できれば、人材に余力
>が出てくる。企業がこの人材を成長分野や新規事業に充当することで、
>売上高の絶対値を増やせるので、最終的には賃金上昇につながって
>いく。
 
 この机上の空論が間違っているね。気づかないのかな?
 
 成長分野が何処にあるのさ?
 新規事業に何をやるの?
 
 それらは万が一あったとしても、とても小さい市場だよね。下手したら個人レベルの事業にしかならないんじゃない。
 
 そういう間違いをしながらITで効率化を図り、余剰人員をどんどん増産しているわけです。そして、正社員を減らし契約社員で賄えるようになった。
 
 それで企業経営は何とかなると思った矢先に、市場収縮が本格的に始まったわけです。販売数量の減少を単価アップで凌いて来ましたが、それもそろそろ限界に差し掛かっている。
 
 IT、デジタルで良くなると思う人は、現実を全く理解できていない。確かに企業収益は上がるが、それも大胆なリストラが出来てこそであり、日本はそれが出来ないのでIT投資が増えていないのである。
 
 それは誰もが我が身を案じてそうしているのです。でも、ここからはそういう悠長なことは言ってられないでしょう。本気でデジタル化をやらないと企業は潰れるし、それと共に規模縮小をしないと持たないでしょう。
 
 元々、企業が事業として営んでいることなど、人間に必要なモノではなかったのです。あると便利なだけで・・・・従って、全ての企業が倒産しても生きていくのに困ることはない。
 
 何れ人間はそのことに気が付くのではないかと思います。
 
 そうなった時に、本当の意味で賢くなったと言えるわけで、まだまだ時間が掛かるのかもしれません。
 
 今一部でソバーキュリアスというお酒を飲めるのに飲まないという人が増えているそうです。私は、お酒が飲めないのでそれにはなれませんが。
 
 つまり、かつて日本では百薬の長ともてはやされたお酒が、時代が変わり百害あって一利なしという方向に変わったという事でしょう。
 
 こうした流れは、買えるけど買わないというバイキュリアスという人を増やすのかもしれません。それをミニマリストと呼ぶそうですが。
 
 無駄な購入が無駄な労働を生んでいたことに気づいたという事でしょう。長らく学校教育で豊かさ思考としてたくさんのモノを持つことを成功者と呼んで、みんなで働いて豊かになろうと教えたのですが、それでは豊かになれなかったことに気づけたことで変わり始めたのでしょう。
 
 そういう時代に逆行するリスキリング。もう新たな仕事はないし、それをやる必要もないのです。ITなら大丈夫ではないのです。文字入力だけの仕事だから無くなるのは恐ろしく早いです。
 
 更に、資本主義が崩壊しお金が無くなれば、多くのIT技術は葬り去られるでしょう。所詮、その程度の世界なのです。人間を模して造られたモノは人間が賢くなれば要らなくなるのです。