頑張って貧しくなる日本 海外の現場から見える衝撃(Wedge)  

 

 

 

>日本人はどの国民よりも仕事が好きで、精密度が高く、質の高い
>サービスやモノを作り出している。その日本人が理論上、経済的
>に苦しむことがあってはならないはずだ。
 
 この人は資本主義毛材というモノが全く分かっていないね。一生懸命頑張って働くと最終的に貧しくなるのが資本主義経済なのさ。
 
 あってはならないという思い込みが全てを見誤ませる。大事なのは、そうやって起きた現実を素直に認めることだと思うよ。そういう点で、欧米は殆ど頑張ってはいない。
 
 彼らは他人のふんどしで上手に生きることしか考えないからね。ある意味、実直な日本人との大きな差と言えるだろう。しかし、それでも欧米だってゆくゆくは貧しくなる。
 
 日本が精一杯やる分、そのスピードが速いという事。要は、欧米に先んじているという事になる。明治維新以降、欧米に追い付け追い越せと必死に頑張って来ていつの間にか追い越しちゃったという事です。
 
 だから、未だに欧米を手本にする人は多いのですが、もはや日本が欧米を手本には出来ないのです。頑張る分、時計を早く進めてしまったということになると思います。
 
 従って、これから日本がどう進むのかを欧米は見ているかもしれませんが、日本にそういう気概はありません。
 
>日本政府は、国民がまた悠々と日常生活や海外旅行を楽しめる
>よう、一刻も早く経済の大規模なシステム改革を進めるべきである。
 
 では、一体どういう大規模なシステム改革をやるべきなのでしょうか?
 
 こういう記事では大抵はココで終わってしまうのです。要は、そのアイデアはないということでしょう。策は、ここに来られる方はご存じの様に、資本主義を捨てるという選択肢しかありません。
 
 何をどうやっても資本主義で上手く行くことはもうないのです。もちろん、やり残したことがあればやることは良い事ですが、もはや、それはないのではないでしょうか?
 
 資本主義内でやるべきことは全部やった。そろそろ、それを認める時ではないかと思います。