ファーウエイCEOの社内文書が語る「中国経済の暗澹たる未来」(現代ビジネス)  

 

 

>例えばアジアを見てみても、ベトナムの場合、今年第2四半期の実質成

>長率は7.72%という高いものである。インドの年間実質成長率は6.5%に

>なると予測されている。「衰退」というよりも正真正銘の高度成長であると

>言ってよい。

 

 ポジティブに捉えたい気持ちは分かるけど、先進国で見なければダメだと思うよ。これまで世界経済を引っ張ってきたのは間違いなく中国であり、それがコケることで世界経済に与える影響は非常に大きい。

 

 中国経済が暗澹たる未来を示しているのではなく、世界経済引いては資本主義そのものが暗澹たる未来を示していると取るべきではないかと思う。

 

 馬鹿の一つ覚えの様に唱えて来た経済成長はもう限界に来ている。もちろん、全ての人が豊かになっているわけではないので、市場拡大の余地がないと言えば嘘にはなる。

 

 しかし、そこにはお金の特性が邪魔をしている。お金というモノは広く行き渡るのではなく集まるところに集まるという偏りがあるということ。

 

 従って、資本主義で万人を豊かにすることは出来ないという事実がようやく分かって来たのではないかと思います。格差拡大という世界の現実を見てそれを感じない様ではダメですよ。

 

 そして、限られた市場は今収縮し始めている。その一つの要因が人口減少。働かないとお金を得れない社会では、結婚や子育ては足かせになるからそうなるのです。

 

 それと、技術革新が進まない。要は、多くのモノが完成してきたことに依る販売不振です。簡単に言えば、耐久消費財の性能と寿命が延びたことに依る市場収縮という現象です。

 

 加えて、消費者が欲する新しい商品が出ない。これだけ色んなものがあれば、この先大きな市場開拓を出来る商品は望めないでしょう。

 

 今盛んに言われている電気自動車は、新しい商品ではありますが、ガソリン車の代替えであり、自動車市場が拡大するわけではない。要は電気自動車が売れた分、ガソリン車が売れなくなるという事です。

 

 そんなものに凌ぎを削っても企業は成長しない。更に電気自動車になれば、耐用年数はさらに伸び自動車市場は更に収縮するでしょう。

 

 そうこうしている間に人口は減り続け市場はどんどん消えていく。売れなくなってリストラすれば更に書いては減るという悪循環が待っているのです。従って、企業業績はこれから年々下がり続ける。

 

 人々はいつ失業するかという不安に苛まれることになるでしょう。そういう不安の中で結婚や出産、子育てが果たして出来るのか?

 

 後は政府の支援次第となるのかもしれませんが、それを本気ですれば、これまでの働いてお金を得て生活をするという資本主義の掟が揺らぐようになるのです。

 

 そうなれば、誰もが資本主義を疑問に思い否定し始めるでしょう。それは、学校教育への否定をもたらし国家への否定を生じることになると思われます。

 

 これが資本主義崩壊による末路になるかと。

 

 しかし、それは理想的な展開であり、個々人がしっかりと自分で考えられる大人である想定に基づくものです。現実は、アダルトベイビーなので、そういう冷静な判断をもたらせることはないのではないかと思うのです。

 

 お金の力で人々を縛り付けていた世界が壊れる。

 

 そこには知恵や良心は当然ありません。従って、争乱と暴動の渦巻くこの世の末になる可能性は否定できないと思っています。自暴自棄になった人間ほど恐ろしいものはない。

 

 お金の為に全てを捧げた人からお金を奪うとそうなるのです。

 

 それを防ぐには一日も早く学校教育を終わらせ、資本主義への洗脳教育を止めることです。人間と人間が争うことで成り立つ競争社会を壊すことです。

 

 誰かと競う事を教えるのではなく、世界は常に時代と共に変わっていくことを教え、それを時代に任せるのではなく、自分たちの手で自分たちが望むように変えていくことが出来ることを教えるべきです。

 

 その最も大事なことを他人に任せるから私たちは奴隷にさせられるのです。かつては神であり、現在ではお金となる。そろそろ奴隷は卒業しましょう。

 

 自分たちで作れば奴隷ではなくなる。誰かが作る世界に住むから奴隷にさせられるのです。いい加減、そのことに気づくべきだと思います。